黒岳のチシマザクラ

 黒岳五合目・高松台にある「チシマザクラ」がまだ開花中です。
既に6月下旬ですので、やや寂しくはなってきましたが・・・。

 他には写真の通り「ウコンウツギ」「ムラサキヤシオツツジ」や「チシマノキンバイソウ」
等々が開花中です。

 また、五合目では写真の「シマリス」や「ルリビタキ」の群れ
なども見られ、「エゾコザクラ」や「チングルマ」等の群落を鑑賞しながら
15分間の空中散歩のペアリフト、着いた途端にまたまたシマリスのお出迎え。

この時期特有のお花や野鳥に出会えます。
「登山は難しい」という方は、ペアリフト降車後「カムイの森のみち」散策路がお勧めです。
片道約15分間で黒岳の雄姿がご覧いただけます。(滑落や道迷いの危険性はありません)
ビジターセンター「イチオシ」の散策路、是非歩かれてみて下さい。

写真:黒岳五合目・七合目周辺 6/22

黒岳残雪状況

雪どけが進んでいます

 が・・・まだまだ残雪の多い黒岳です。
ここ数日気温が上がっていないこともあり、雪面は非常に硬いです。
ステップを切りながら登頂することも、中々大変な状況です。

 また、写真の通り雪どけとともに「踏み抜き」箇所も増えてきました。
登山道が露出していない場所では、笹漕ぎの部分もあります。

 依然として「滑落」の危険性や「道迷い」の可能性もあります。
装備を万全に十分注意されて登頂して下さい。

 先日は黒岳九合目周辺で「滑落事故」がありました。
比較的上りは容易なものの、下りは非常に危険な状況です。

 下りのことも考慮され、少しでも不安に感じることがあれば
是非とも引き返すことをお勧めします。

*お知らせ

黒岳石室は本日から管理人常駐です。(テント場も解放です)
トイレも使用可能となっています。(白雲岳避難小屋も本日より管理人常駐です)

先日お知らせした通り、道道銀泉台線(赤岳)は6/20林道開通となりました。

今シーズンより「ニセイカウシュッペ山」の林道ゲートキーが撤去されました。
通行の際は、ゲートの開閉のみ行ってください。

写真:黒岳七合目周辺(登り始めから起伏のある雪渓です) 6/22

紅葉谷

紅葉谷の様子

雪渓は全て消雪しています。

 紅葉谷の散策路も、随分と緑が増えてきました。
お花も徐々に開花しており、手軽に散策できる時期となっています。

 写真の通り「エゾノレイジンソウ」が群落を形成しています。
その他、ウコンウツギやミヤマハンショウズル等が開花しており、
最終地点の「紅葉滝」も雪どけ水で勇壮な景観となっています。

写真:エゾノレイジンソウ ウコンウツギ 6/19

黒岳北東斜面

 黒岳五合目展望台からみる黒岳は、雪渓の白い部分が随分と少なくなってきていますが、
実際に登頂すると一部を除いては全面雪の状態です。

 全山、道迷いや滑落等に注意が必要ですが
特に写真の頂上直下の雪渓は部分的に雪が硬く、しかも急斜面です。

この部分は「要滑落注意」です。

 毎年滑落事故が発生していますが、
七合目・八合目周辺でも油断は禁物です。比較的傾斜が緩やかな場所でも滑落事故があります。

装備を万全に十分注意されて登頂して下さい。(特に下りでの事故が多いです)

写真:黒岳頂上直下 6/14
  • 滑落には十分注意してください。

緑岳残雪状況

 標高年(2019)ということもあって今年は緑岳へ登ろうと思っている方も多いかもしれませんが、
登山はいましばらく待った方がいいでしょう。

 ①の写真は緑岳第一花畑の休憩場所(夏はベンチがある所)付近で撮った写真です。
この場所から夏道がわかる人はよほどの緑岳マニアでしょう。
地形図とコンパスまたはGPSやスマホの地図アプリを使いこなせる人でないとこの時期のナビゲーションは難しく、
視界不良時はとくに道迷いの可能性が高くなります。

 ②はエイコの沢ガレ場の取り付き点です。岩の斜面と雪面の境界にシュルンドが出来ており、
しかも空洞ができてスノーブリッジ状になっています。
登りの際は空洞が見えにくいので、じゅうぶん雪面のようすを観察してから斜面へ移るようにしてください。
また、下りでは、スノーブリッジの上を通らないと岩場から移れないため、慎重に歩いてください。

いずれにしても森林管理署のパトロールが数日以内に入ると思われますので、いましばらく入山はお待ちいただきたく存じます。

写真 ①緑岳第一花畑 ②エイコの沢ガレ場 6/11