黒岳北東斜面

黒岳残雪情報

雪どけが進んでいます。

七合目標柱後に約2mの雪渓を残すのみとなりました。

 八合目標柱後に3ヶ所の雪渓がありますが、
登山道上にはありません。但し、周辺の雪がとけ歩行部に水が流れ込み
大変滑りやすくなっています。

 お花の状況は、前回情報時よりも随分と花数と種類が増えてきました。
(後日発行の山情報をご覧下さい)
群落を形成する「ウコンウツギ」も部分的に見頃となっていますが、
先日の強い雨の影響でやや萎れかけも見かけます。
蕾もまだたくさんありますので、見頃は続くと思われます。

写真:八合目標柱後の歩行部には雪がない登山道 九合目周辺のウコンウツギ 7/10

緑岳残雪状況

緑岳登山情報

高原温泉から緑岳にいたる登山道は雪解けが進んできました。

第一花畑は、木道がほぼ露出し、端部の斜面に残雪があるだけです(写真①)。

第二花畑は、下部の木道が三分の二ほど露出、中間部からエイコの沢にかけては、
途中登山道が出ている箇所もありますが、大半は雪の上を歩きます。
 
ハイマツ帯では1箇所残雪の上を渡りますが、岩塊斜面から上はすべて夏道です。

緑岳から小泉岳にかけての稜線ではチョウノスケソウが開花のピークに近づいてきました(写真②)。開花状況は以下のとおりです。
第一花畑(端部):エゾコザクラ・キバナシャクナゲ・ジムカデ↑ アオノツガザクラ始
第二花畑:エゾコザクラ・キバナシャクナゲ↑
緑岳山頂~板垣分岐:ホソバウルップソウ・ミヤマキンバイ・エゾオヤマノエンドウ・イワウメ・ミネズオウ↓ チョウノスケソウ・タカネスミレ↑ イワヒゲ・エゾハハコヨモギ始
板垣分岐周辺(稜線上):エゾオヤマノエンドウ・ミヤマキンバイ・イワウメ・エゾノハクサンイチゲ↓ チョウノスケソウ・ホソバウルップソウ〇 タカネスミレ・コマクサ・キバナシオガマ↑ エゾタカネツメクサ・エゾハハコヨモギ・チシマキンレイカ始
小泉平:エゾオヤマノエンドウ・イワウメ・メアカンキンバイ・エゾノハクサンイチゲ↓ ホソバウルップソウ〇 チョウノスケソウ・エゾタカネツメクサ・タカネスミレ・ミヤマキンバイ・コマクサ↑ エゾハハコヨモギ・チシマキンレイカ・レブンサイコ始

写真 ①緑岳第一花畑 ②小泉平 7/6

白雲岳避難小屋周辺

白雲岳避難小屋建替え工事について

事前に告知されていたように白雲岳避難小屋の建替え工事が始まっています。

7月3日・4日に工事用資材と重機・プレハブ小屋が荷揚げされ、7月7日現在旧避難小屋の解体工事が進んでいます。

 写真①のようにテント場の大半がプレハブ小屋で占められ、張れるテントの数は10張程度となっています。
仮説の避難小屋(プレハブ小屋)もありますが、収容人数に限りがあります。

 テント場と避難小屋のキャパシティーを考えると、
白雲小屋およびテント場の利用を前提とした週末の登山計画を立てるのは止めた方がいいでしょう。

とくに縦走を計画している方はご注意ください。

 解体工事は写真②のように複数の重機を使って行われています。
下界の工事現場のように警備員を配備して行っているわけではありませんので、
小屋に近づいたり、重機の旋回範囲内に入るような行動は危険ですので、避けていただくようお願いします。

 小屋のトイレは使用可能となっていますが、トイレの近くで重機を使った作業も行われています。
作業状況によっては使用できないこともありますので、携帯トイレを使用し、小屋のトイレの使用はできるだけ避けることをおすすめします。


写真 ①白雲岳避難小屋キャンプ指定地 ②白雲岳避難小屋南西側 7/4

お知らせ

お知らせ

〇老朽化に伴う白雲岳避難小屋建て替え工事(再掲)
 
・工事期間は2020年6月下旬(開始日程は未定)~2020年10月上旬(終了日程は未定)
(気象要因等々により工事が完成しない場合は2021年度も工事実施の可能性があります)
・今期は小屋は使用できません。テント場のみです。
(必ずテントを持参して下さい) (仮設避難小屋がありますが、あくまでも緊急避難時のみの利用です)
・テント場の使用は可能ですが、制限があります。
 土日休日、その前日は使用できません。
・トイレは使用できますが、携帯トイレの持参をお勧めします。

前回、上記内容で掲載しましたが、テント場の使用数がかなり制限されるようです。
幕営できる数は10張程度とのことです。
登山計画を十分に、ゆとりを持って安全な山行をお願いします。

取り急ぎお知らせいたします。

写真:エゾユキウサギ 7/3雲ノ平周辺にて

黒岳北東斜面

黒岳残雪情報及び開花情報

 5月初旬の黒岳七合目の積雪量が約400㎝、昨年同日で330㎝と
昨年対比では随分と多い量となっていました。が、6月中旬北海道では異常な暑さとなり
平地では30℃を超える場所もありました。この気温が山岳地帯にも影響があり
黒岳に関しては一気に雪どけが進んだものと思われます。
(現在のところ昨年並みに推移しています)

 但し、登り始めから8合目周辺までは断続的に雪が残っています。(以降、頂上直下に約2mの雪渓のみ)
滑落するほどの状況ではありませんが、下りは転倒等に十分な注意が必要です。

 お花は九合目周辺から花数や種類も増えつつありますが、特に「ウコンウツギ」が
部分的に開花しており数日の内には満開になりそうな様相です。

 また、写真の通り「雲ノ平周辺」では「キバナシャクナゲ」が見頃を迎えています。
チングルマも部分的に小群落となってきています。

*赤石川は雪が落ち川が見えており「蛇カゴ」も露出しています。
*北鎮岳分岐下雪渓は相変わらず急斜面に雪が付いています。

装備を万全に安全な山行をお願い致します。

写真:黒岳七合目周辺 雲ノ平周辺 7/3