オドロキ!

高根ガ原にて ウスバキチョウのメス
ウラシマツツジが赤く色づき始めているのがわかるでしょうか?8月に入ってからウスバキチョウの目撃情報がチラチラ寄せられてはいましたが「季節を間違ってしまったんだ、あ~ぁ(子孫を残せない)」としか思っていませんでした。
が、この日は別個体で5頭を確認。延べで10数頭目撃!とのこと。これなら生殖活動も可能なのかも。
今年は春が早かった(5・6月がかなり好天で暑かった)ため、幼虫の成長も早かったそうです。きっと平年より成熟?していたのでしょうか、7月20日前後頃の低温(山の上では所によって霜・薄氷も張っていた)と、この数日の暖かさで、冬を越して春が来たと勘違いしたらしい…こんなことはかなり珍しいそうです。
でもやっぱり正しい?サイクルでなかったためか、ウスバキチョウ独特の羽根の黄色や赤の斑紋は発生したばかりの蝶なのに薄かったとか。この蝶が産んだ卵は来春ちゃんと幼虫として成長できるかな?ガンバッテ!!
(写真提供:渡辺康之氏)

大沼満水

久しぶりの青(水色の)空。「今日は雨に当たらなくてヨカッター」と言うはずだったのに夕方ほんのちょっぴり小雨に当たってしまった、くー。でもすぐに樹林帯に入ったし本当に一瞬だったのでやっぱりヨカッタ。そろそろお天気安定して欲しいなぁ~
今年もナガバモウセンゴケの花を見ることなく終わってしまったけれど、今日は樹林帯でコイチヨウラン・ツルリンドウの花を見ることが出来たので嬉しい。コバノイチヤクソウもまだキレイに咲いている場所もある。接写を試みましたがやっぱりボケている、あー残念。。。
五色が原までで雪が遅めにとけた所、もうほとんど群落はないと思っていたけれど、部分的にはアオノツガザクラ・エゾノツガザクラの群落もやや遠目に広がり、チングルマ・エゾコザクラ・ミヤマキンバイなど春の花が広がる所もまだあった。もう3・4日早かったらもう少し春の花の群落が楽しめたかな?いろんな花が草むらにワラワラあちこちに咲いているという印象の登山道です。五色が原ではナガバキタアザミ・トカチフウロ・マルバシモツケなどの葉が橙・紫赤・紫紺?不思議な色に変わり始めていました(ナナカマドも部分的には変色してる)。

赤岳・第二花園

そろそろ花はピークを過ぎ、夏でもなく秋でもないちょっと中途半端な時期になってきたなぁ~と思いながら歩く。これ!と言った花畑はないのだけれど、比較的遅くまで雪の残っている第一花園の周辺では遠くにアオノツガザクラの群落があったり、チングルマが咲いていたりもする。今年は遅くまで雪渓が残りそうかな?と思っていた第二花園では雨の影響か、みるみる雪がとけていて登山道には5m位しか残っていなかった(固い雪渓なので下り転倒注意)。
その雪渓を登ったあたりにアオノツガザクラの群落。それほど密ではないけれど思ったより花数があり、まだ咲き始めで斜面に広がる。あまり蕾を見つけられなかったので、いつかのようにまたパラパラ程度かなぁと期待していなかったので良い意味で裏切られた。頭で想像している風にはならないものだとまたまた反省。
大群落はもうほとんど無い時期だけれど、第一花園周辺でも第三雪渓下でも第四雪渓横でも、今日一番印象に残ったのが小さなひまわりのようなエゾウサギギク(黄)。ミヤマアキノキリンソウ(黄)タカネトウウチソウ(白)ミヤマサワアザミ(紫)と混ざり合って咲いているのはなかなかいい風景です。エゾウサギギクだけの黄色い小群落の所々あり。
コマクサ平ではまだコマクサのキレイな花もあり、ぱらぱらといろんな花が咲いていると言う印象の赤岳です。

黒岳石室

山情報6号作成と台風と工作教室でシーズン始まって以来始めて6日間も山に上がっていなかった!!ちょっと不安な今日。思ったより体は軽く一安心。折返し地点、前半の疲れをとる為に良い休養になったのかも。
花盛りだった黒岳9合目~山頂はダイセツトリカブトもナガバキタアザミも下り坂の花が増えてきたけれど、7合目~8合目ではトリカブトもキレイ。稜線はさすがにイワブクロ・メアカンキンバイ・チシマツガザクラなどほとんどが残り花。イワギキョウはまだキレイ。
写真:黒岳より北鎮岳方向「白鳥雪渓」だいぶやせ細って来ました。石室手前の雪渓近くではチングルマ・エゾノツガザクラ・イワヒゲなども咲いています。他ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマなど。

崩落

既にニュースでご存知の方も多いかも知れません。昨日(8/10)早朝5時半頃、層雲峡に雷のような大きな音が響き渡ったそうです(気がつきませんでしたスミマセン)。
正体はこれ。映月峰の下あたりの岩でしょうか?雨で地盤が緩んだ斜面をごろごろと落ちていったらしい…元々の大きさはどのくらいだったのか想像できないのですが、砕けた塊も4~5mとか?2~3mとか?かなり大きい。
この台風の影響で日高・十勝地方など、北海道にもかなりの被害が出た中では幸いな事にケガ人はありませんでしたが、車が一台潰れてしまいました。自然の力の大きさを目の当たりにして、改めて怖さを思い知らされました。
まだ崖に岩が残って引っかかっている?ような状態です。危険ですので周辺立ち入らないで下さい。当面の間、通行止・立入禁止のため、黒岳一合目からの登山は出来ません。ご了承下さい。