黒岳

風は涼しかったけれど日差しも強く、久しぶりに層雲峡を歩いていて暑いと感じる一日でした。
昨日は9時頃から山にガスがかかってしまい、遠望をお伝えすることが出来ませんでしたので、今日は少し早めに五合目へ。黒岳もしっかり眺めることが出来ました。こうして見ると緑に覆われて、確かに雪解けもだいぶ進んでは来たのですが、まだ雪渓を上り下りする所がこの季節にしてはかなりあり、雪解けとともに急斜面になったり、岩が顔を出してきたり、たくさんの人の踏み跡で滑りやすくなっていたりと、雪渓は小さくなりつつも恐怖心や危険を伴う状況がなくなったわけではありませんので、油断せず特に下りは慎重に。雪渓の上を歩かなくても道に雪が残っているところでは、水たまり・ぬかるみも多くなってきています。靴の防水をしっかりとしてキチンと登山道を歩いてください。
開花のやや遅れめだった九合目のお花畑と呼ばれる周辺から山頂は、そろそろチシマノキンバイソウなど見頃となっていると思います。

緑沼

ようやく少し気温も上がった層雲峡ですが風は涼しく、上空は不安定なのか、山の上は徐々に暗い雲に覆われ夕方ほんのパラリとですが大粒の雨が落ちてきました。
高原温泉・沼めぐりコースでも、例年に比べかなりの残雪で、空沼周辺ではいつもなら水没している登山道が、まだ雪渓の上を歩くというので「水没する前に」と行ってきました(7月10日)。
ヤンベ分岐までもボツボツ残雪あり、水芭蕉の群落が2.3ヶ所キレイですが、咲いている花はミツバオウレン・エゾイチゲ・コヨウラクツツジなど。
土俵沼手前あたりから、残雪の多さに目を見張るほど。ヒグマ情報センターの方によると、例年の6月20日前後の残雪状況とか。
土俵沼は出ていますが、芭蕉沼は淵の水面が出てきたところ。滝見沼は向こう岸の淵に雪渓がまだ残り、緑沼は3分の1くらい雪渓に埋まっていました。
写真:緑沼(7月10日)

黒岳八合目

写真:黒岳八合目上の急斜面です。急登の感じ伝わるかな?
昨日せっかく雪切りをして下さっていたのに、ほんの一日で雪渓が少し薄くなったせいでしょうか?昨日に比べ今日はかなり歩きにくい印象でした。気温も高めだったせいもあるのでしょう、八合目周辺から下、雪解け水が登山道に流れ、土曜日で多くの登山者の歩いた道はドロドロぬかるみヌルヌル滑りやすい。雪渓も滑りやすく、恐怖にかなり苦労して下山している姿も見かけます。この先は日々状態の変わって行きそうな黒岳、普通に登山出来るかどうか、個人差がかなりあります。ご自身でご判断を。無理はしないで下さい。
雨で低温だった昨日、咲いていなかったカラマツソウの開き始めがあり嬉しかった。

赤石川

雪渓の様子を見たくて黒岳に行ってきました。登山道を歩く部分がだいぶ増えましたが、道の脇にはまだ雪が残るので、八合目までは道もかなりぬかるんでいました。登山口から七合目にあがる所で、いつも残る雪渓はちょっと急。長く残るのは八合目の下、三角岩の周辺。雪きりの道がついていて、今日はパークボランティアの方が、下り滑りそうだった最後の一歩も、しっかり切り直し階段状にしてくれました。八合目の上、小さな雪渓を登って、九合目に向かう大きな曲がり道についた雪渓が盛り上がって、結構な急斜面になっています。黒岳で一番コワイのはここかな。山頂下の急斜面の雪渓はだいぶ解け、かなり道に沿っていますので、油断して滑らなければそんなに危ない感じではない。ここは森林管理署の方がこまめに切り直してくれたようなので、今年はあまり恐い目に遭わなかった、ありがとうございました。
人の踏み跡、足型は結構滑るので、恐くなくても下りは一歩一歩慎重に。雪がうすくなって大きな岩の上についた雪渓を踏み抜きそうになって「いやだなぁ~」と思うのは、もうしばらく先のようです。
写真:ようやく穴の開いた赤石川。でもまだ雪渓の上を歩きます。7月8日

コマクサ平

下山は赤岳へ。ガスガスで雪渓の様子など全然写真に撮れませんでした、スミマセン。でも7/1の写真とほとんど変わりないくらいです。第三雪渓、固くて歩きにくい上に、ちょっと急な下りなので、危なかった。今日はどこも固くて歩きにくく、慎重にいかないと転んでしまう感じ。
第一花園を横切る雪渓の急斜面は、久しぶりにホントに急だなぁ~と実感。雪切りをして道をつけて下さっているので、慎重に歩けば落ちることはないでしょうが、縦走装備(大荷物)の方は要注意。下を見てしまって恐怖に動けなくなる人もいるようなほどの急斜面です。
それでも雪のたまらないコマクサ平では、ヒメイソツツジ・コマクサがだいぶ咲き始めていて蕾もあり、イワブクロ・キバナシオガマ・チシマキンレイカも咲き始め少しあり。コマクサ平全体の開花はそろそろ見頃を迎えそう…と言ってもイイかなぁと言う感じ。
写真:コマクサ平のコマクサです。