山だよりバックナンバー

 本日6月28日、三笠新道周辺でのヒグマの活発な活動が確認されたため、三笠新道は通行止めとなりました。
 なお、沼巡りコースについては、ヒグマ情報センターで入山届けに記入後、レクチャーを受けてから入山して下さい。

 *入山受付 7:00~13:00まで
  下山時間 15:00まで
  (この時間外は入山できません)

 写真:高根ヶ原斜面(緑岳ガレ場より・6/26)
     小さすぎてわかりずらいですが、
     写真左下隅に空沼があります。
     高原沼、大学沼もその上に、ぽちっ
     と見えます。

緑岳花畑

 緑岳花畑は相変わらず大雪渓です。
 第一、第二、第二奥と雪渓が3つに区切れてはきたものの、とくに第二奥からハイマツ帯下までの雪渓は300メートル以上あり、視界が利かないときは方向を定めにくい。登山道を離れ、そのまま崖を降りていってしまったという例もあります。大きな雪渓ではコンパスと地図読みが基本です。
 只今、第一花畑の雪解けわずかなスペースでは、キバナシャクナゲが見頃。エゾコザクラ、チングルマがぱらぱらと続き、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラが咲き始めたところです。

 写真:第二花畑より見下ろす(6/26)

ホソバウルップソウ

 なぜだろう?とふと思うことがあります。
 大雪山の数ある高山植物の中でも、主役をはれるスターの花があります。そのひとつがホソバウルップソウです。
 緑岳稜線で咲き始めました。小泉平のウルップソウはほとんど蕾。見頃は来月初旬か。例年とさほど大きなズレはなさそうです。ただ稜線全体の印象としては、まだ花まばらな感じです。

【開花状況】(緑岳山頂周辺)ホソバウルップソウ開花、ミヤマキンバイ○、イワウメ↑、エゾオヤマノエンドウぱらぱら開花/(小泉平)エゾオヤマノエンドウ○、イワウメ↑、ホソバイワベベンケイ↑、ホソバウルップソウ蕾
   
 写真:ホソバウルップソウ
    (緑岳山頂周辺・6/26)

たまご

 

 
 もう何年も手入れもされていない山中の路で宝物を見つけました。鳥の卵が4つ。
 バタバタバタと、飛び去るその一瞬見えた親鳥はヤマシギだったか、オオジシギだったか。
 うわぁーごめんなさい。どうか無事に育ちますように。

赤石川

 赤石川の雪渓が割れてきました。蛇カゴが一部出ていますが、まだ水没しています。流れが速く、渡渉時はくるぶしの上までかぶります。
 いままで歩いていた雪渓は、中央部の厚みが15~30センチと薄くなり、全体に窪んできているので危険な状態。確認のために、ストックで突きながら雪渓の上をソロっと歩いてみました。中が空洞になっているので音が響いてじつにイヤ~な感じ。ここは素直に蛇カゴを渡った方が良さそうです。

 写真:赤石川のスノーブリッジと蛇カゴ
             (6/22)