エゾユキウサギの痕跡

昨年から長期間にわたって「エゾユキウサギ」を追っていましたが、残念ながらアップできませんでした。姿は頻繁に見つけてはいたのですが、いかんせんその逃げ足が速く中々写真には収められませんでした。そこで、今回はその痕跡を少々ご紹介します。体長は約50cm、体重は約3k、耳の長さは約10cmで日本の野生種のウサギとしては最大のものです。毛はご存知の通り、冬は真っ白、夏は全体的に褐色ですが、耳の先端部は通年を通して黒色です。足の裏には毛が密集して、「かんじき」の役目を果たしており、雪の上でも滑りにくくなっています。夜行性ですが、冬には昼間も活動します。食性は草食で、冬期間は樹皮や樹木の葉・枝などを食べています。写真は、その樹皮や笹を食べた痕跡と糞、右端はユキウサギが実際に寝ていた「穴」です。

写真:エゾユキウサギの痕跡 1/11

氷の造形~紅葉谷(紅葉滝)

快晴ということもあり、層雲峡の散策スポットでもある「紅葉谷」に行ってきました。年間を通して散策が可能なこの場所は、冬はもちろん「スノーシュー」での散策です。たくさんの降雪があったため深雪を覚悟しましたが、そんな心配もなく逆に硬く締まった良い雪でした。数々の動物の痕跡や野鳥達を観察しながら、終点は紅葉滝です。写真の通り、「氷のカーテン」や滝の飛沫(しぶき)でできた「飛沫氷柱」など、この時期ならではの幻想的な氷の造形を楽しむことができます。

写真:紅葉滝の氷の造形 1/8

久しぶりの快晴です

本日は快晴です。峡谷上には綺麗な樹氷も見えています。しかし・・・寒い!しばれるぅ~早朝センター前の温度計で、最低気温-22℃。今現在も-20℃と、とても冷え込んでいます。快晴ということもあり、黒岳も見事な雄姿を見せてくれています。

写真:層雲峡峡谷と黒岳 1/8

親子のシカ

久しぶりにシカが顔を見せてくれました。しかも、親子での登場です。辺りには、雌のシカが5~6頭。しきりに雪の中に顔を潜らせ、お食事中でした。

写真:親子シカ 層雲峡 1/7

エゾモモンガの痕跡

昨年12月の後半に「エゾモモンガ」をご紹介しましたが、今回はその痕跡を少しだけアップしてみました。主に「夜行性」で、季節や天気によって変動しますが、活動の開始・終了は日没後と日の出時刻に対応しています。日没後に巣穴から出るとまず決まった場所で排泄をします。その為、巣穴の下は写真のような米粒のような糞が堆積し、特に積雪期などは目立ちます。主食は樹の芽や花・葉などなど・・・。写真のように、雪上にトドマツの葉などが大量に散乱していたら、モモンガの可能性が大です。葉軸が斜めに噛み切られていたり、葉に糸鋸のような噛み痕があるはずです。観察の際は、くれぐれも驚かせないようにそっと見守ってあげてくださいね。尚、次回1月号の「ビジターセンターだより」の表紙を飾るのは「エゾモモンガ」としました。25日頃ホームページでもアップしますので、是非ご覧下さい。

写真:モモンガ糞堆積・噛み切った葉の残葉