自然の造形美

何とも迫力のある氷柱群です。が・・・普段は「チョロチョロ」と「か細く」流れる沢水なのです。何度も何度も解氷と凍結を繰り返すうちに出来上がった、自然界の神秘といったところでしょうか。思わず唸ってしまいました。

写真:沢水の氷柱 3/23

氷の芸術

早朝は-15℃ありましたが、ぐんぐんと気温が上がり現在は+2℃、とてもあたたかい層雲峡です。石狩川沿いを歩いてみましたが、水しぶきの造形が見られましたので一部ご紹介します。一枚目は「飛沫(しぶき)氷柱」。岩肌や雪の淵にぶつかった水しぶきが、重力に従い成長したツララです。二枚目は「飛沫氷」。枝に水しぶきが付着して凍りついたもので、正式には「飛沫着氷」。三枚目はお馴染みの「ツララ」です。これは「トンネル」の上部からのものですが、しかし随分と成長したツララでした。詳細な区分はあるようですが、どれも水がつくった氷の作品です。

写真:水のしぶき 3/22

逆戻り・・・

昨日、ネコヤナギが芽吹きましたっ・・・と更新しましたが、本日は早朝から猛吹雪状態です。積雪も、24時間降雪量で11時現在22cm。また冬に逆戻りしてしまいました。風も非常に強く、峡谷からは「雪煙」が大きく舞っています。只今は、何と目の前が真っ白・・・。視界ゼロの状態です。黒岳の七合目もとうとう積雪400cmとなりました。まだまだ降り続きそうです・・・。

写真:峡谷に雪煙が 3/21

樹液シロップ

春が近づいてきた証拠でしょうか・・・?木々たちも長い眠りから覚めて、根から水を吸い上げます。吸い上げられた水が折れた枝から滴り落ち、寒さで少しずつ凍り「ツララ状」になっていました。周りにはこの樹液を目当てに、野鳥達がペロペロとなめにやってきていました。容易に見つけることができますので、皆さんもいかがですか? あま~いです。でも、「白樺」はやや味がついているかいないか?程度ですが、やはり「カエデ」類は鳥達もやってくるほどですから、おいしいのでしょう・・・。

写真:凍りついた樹液シロップ 3/20

雪の影響・・・

現在の層雲峡の積雪深は140cm。昨年は110cmと30cmもの開きがあります。動物達にとっても今年の冬はさぞ大変だったのではと推察します。写真の「エゾモモンガ」の巣穴も、本来3m以上の場所にあるものが、降雪の影響で目線の下にまでなっていました。巣穴の周りには、「エゾクロテン」の無数の足跡・・・。巣穴からは巣材も飛び出していました。エゾモモンガにとっては、このテンも天敵となります。雪の多さで、容易に狙われやすくなっているようです。

写真:エゾモモンガの巣穴 3/20