一気に新緑へ

気温の上昇とともに、昨日は雨・・・。この影響で、層雲峡峡谷は一気に新緑の様相となってきました。昨日は風も強く吹いていたため、サクラの葉も飛び散っていましたが、何とかまだ持っているようです。層雲峡に向うにつれ、国道39号線は新緑に包まれていますが、峡谷の高い部分はこれから。日を追うごとに、益々緑が増えていくことでしょう。センター業務もこれからは、大雪山麓の情報から「山モード」へと移っていきます。早速、明日は黒岳へ情報収集です。今年は残雪が多く今から心配ですが・・・。

写真:層雲峡園地から 5/31

九十九滝が現れました

層雲峡散策名所「紅葉谷」入口付近の九十九沢周辺で、幻の滝と呼ばれている「九十九滝」が現れました。この滝の水源は、標高1800m周辺の黒岳東斜面にある沢で、春先の雪解け時や大雨の増水時に一時的に現れるものです。滝の形態は、断崖から地下水脈が流れ落ちる「潜流瀑」です。落差70mから流れ落ちる様は実に勇壮です。写真には少々わかりずらいですが、赤ラインを引いてありますが、ラインの通りの流れとなっています。沢から流れる伏流水は「北海道の名水」にも選ばれています。

写真:九十九滝 5/31

イタヤカエデ

高さ15m~20m、太さ60cm~100cmになる落葉樹。秋には見事に黄葉するイタヤカエデ。春先には写真のような緑黄色の花が咲きます。秋の紅葉も綺麗ですが、春先の花も中々なものです。花びらは5枚で茎は約6mm、漢字名で「板屋楓」と書きますが、雨宿りができるほど葉が繁り、板でふいた屋根のようなのでこの名がついたとか・・・。遠目で見ると、黄色い霞がかかったように見えますが、近くで見ると意外にも綺麗なお花です。

写真:イタヤカエデ(花) 5/29

層雲峡散策名所:紅葉谷

前回(16日)から比較すると、雪は相当量融けてはいるものの、散策路の残雪部分は硬い雪で滑りやすく、倒木や細かな枝もまだたくさんある状態です。残念ながらまだ「一般的」ではありません・・・。本日は早朝から雨。しかし、来週にかけては晴の予報が多く、気温も高めに推移するようです。もうしばらくお待ち下さいという状況です。

写真:紅葉滝手前の残雪 5/29

峡谷にも桜が

層雲峡峡谷周辺のサクラも見頃となってきました。ちなみに、センター前のエゾヤマザクラは本日開花しました。ダケカンバの新葉も、日を追うごとに緑が増してきています。いよいよ層雲峡・大雪山麓も春本番です!

写真:層雲峡峡谷から 5/29