虫こぶ

 林道にまだ青いヤマブドウの実がたくさんぶらさがっていました。今年は豊作のようです。そしてそのブドウの葉っぱの上に乗っていた紅い不思議なモノ。コレハナニ?
 これは「虫こぶ」といいます。細胞分裂中の植物の葉や芽を昆虫が食べることで、唾液中の化学物質が植物を刺激し、細胞が異常に増え過ぎたり肥大して虫こぶができます。またメスが植物に産卵するときに出す化学物質の刺激で虫こぶができる場合もあります。虫こぶは住居兼食糧庫で、中にはそれらの幼虫が棲んでいます。
 ちなみに、このヤマブドウに紅い虫こぶを作らせたのは「ブドウトックリタマバエ」というタマバエ。そして出来上がった作品(虫こぶ)名は「ヤマブドウハトックリフシ」といいます。
 不思議で綺麗でオモシロイ「虫こぶ観察」のススメ・です。