スコップは高く

 半年以上。もう来年の春までこの雪がとけることはありません。一歩踏み外してズブブブブ・・よろけたところでズブブブブ・・。深雪に足をとられながら辿り着いた石室の姿に思わず一言「え。」1mを越す雪の壁は屋根とつながり、裏側の冬期出入り口もすでに半分くらいが埋没。
 石室の裏手には、ちょうど屋根上の高さの所にスコップがぶら下げてあります。雪に埋まった入り口を掘り出す為に備えてあるのですが、何故わざわざ高く?でもこの高さでないと意味がナイ。
 お察しのとおり、理由は積雪量。冬の石室は屋根まですっぽり雪の下。スコップが深く埋まっていたらちっとも役に立ちませんから。

 *黒岳積雪(10月18日付)
   5合目/10cm、
   7~8合目/20~30cm
   9合目~山頂直下/40~60cm
   山頂~石室/5~40cm
   (石室前の吹き溜まりでは1m以上)
 *黒岳リフトは切替作業の為11月8日まで運休中

 写真:黒岳石室(10/18)