ニセイカウシュッペ

 今日は観察講座でニセイカウシュッペ山へ。
 ニセイは表大雪山系よりも生い立ちが古く、高山植物の種類数の豊富さに加え、独特な植物相が見られることでも知られています。じつは、これまで機会がなく、この時季のニセイにはあまり行ったことがなかったのですが、遅ればせながらあらためて‘花の山’を実感しました。
 五色ヶ原では、乾燥化によるチシマザサの進行で、年々エゾノハクサンイチゲやチシマノキンバイソウ群落が小規模になりつつあります。また黒岳8合目上部の通称‘花畑’でもその傾向が見られます。
 今日、ニセイの広大な斜面に広がるエゾノハクサンイチゲの群落を見下ろしながら、数年後、ここにどんな景色が広がっているのかと想像していました。

 写真:大槍(右端)と小槍(左端)
    奥は表大雪