赤岳登山道の残雪は徐々に解けてきましたが、第二花園と第三雪渓はほぼ全面残っており、表面がスプーンカットになり氷化している箇所もありますので、通過には細心の注意を払ってください。とくに第三雪渓は現在、暫定的に夏道と雪渓をはさんで反対側(北側)にルートが付けられており、上部で雪渓を横切るようになっています。斜度もありますので、トラバース時はとくに滑落に注意してください。雪上歩行に不慣れな方には、軽アイゼンやピッケルの携行をお勧めします。今日はファミリー登山の方々も見かけましたが、現在の赤岳は夏山気分で気軽に登れる状況にはありません。ストックをお持ちの方は、植生保護用の石突きキャップを外し、しっかり雪面に突き刺すように歩いてください。靴底のすり減った登山靴などもリスクになりますので、気をつけてください。
写真:赤岳第三雪渓下部 赤岳第三雪渓上部
写真:赤岳第三雪渓下部 赤岳第三雪渓上部