フィールドサイン

27日にセンター講座「大雪山麓を歩く~ニセイケショマップ」が行われました。往復約4kと手頃なコースです。途中「桜雲景:おううんけい」~(春になるとエゾムラサキツツジ・エゾヤマザクラが壁面に咲いていることからこの名がつきました。)というポイントがあり、ここからは、黒岳を筆頭に北鎮岳・比布岳・愛別岳など大雪山連峰の一部も見ることができます。この石狩川右岸の林道沿いから流れる「ニセイケショマップ川」とは、ニセイ(峡谷の)・ケシ(の末端)・オマ(にある)・プ(もの)という意味で、コース沿いには数々のフィールドサインも見られました。写真右のクロエゾマツは「クマゲラ」の食痕。「チプタチカム・カムイ」~舟を彫る鳥の神、写真左は、風化はしているものの「ヒグマの爪痕」。この爪痕は後肢で立ち上がってつけるため、ヒグマの大きさが推定できる他、木のぼり痕や行動圏表示(テリトリーを知らせる)のためにつけられたもの、また、爪とぎのものなど色々と種類があります。森の中に入ると、動物達のさまざまな痕跡が見つけられるのも、この時期のスノーシュー散策の魅力の一つです。ちなみに、真っ直ぐ付いている爪痕は、テリトリーを知らせるものです。(覚えておくとよいかも・・・)但し、このトドマツは、木の上部に「コクワ」「ヤマブドウ」があり、これを目当てに木のぼり痕が多数ありますので、見分けは中々難しいかもしれません。

写真:クマゲラ採餌木・ヒグマの爪痕 1/27