センター講座が行われました

センター講座・湿原散策「高原温泉沼巡り」が行われました。

紅葉時期に多くの登山者の方で賑わいますが、この点在する沼の成因は、高根ヶ原の地滑りで崩落した堆積物が、長い年月の間に陥没地となり、そこに水が溜まり約100以上の沼が形成されました。

大小多数の沼は、発見当初、点在する沼の形が扇を開いたように見えることから「扇が原」と呼ばれていました。

発見は大正5年、その後昭和29年の洞爺丸台風被害による風倒木処理事業で林道整備が進み、温泉周辺までの林道が延伸、昭和38年には大雪高原温泉ホテルが建設され、そして、高原沼の発見は、大正15年に測量地形図に表記され、昭和36年に沼巡りコースが完成しました。

周辺では約150種以上ともいわれる植物が見られますが、大雪固有植物の「ダイセツヒナオトギリ」、北海道固有植物の「タニマスミレ」も観察できます。

写真:緑沼周辺 8/3