緑岳・紅葉情報

緑岳斜面

 一般に紅葉前線は、標高の高い場所から低い場所へ、緯度の高い場所から低い場所へ、「下りてくる」ものですが、
今年に限っては少しようすが違うようです。

 写真①は緑岳の岩塊斜面上部から第一花畑と第二花畑付近(標高1500〜1600m)を俯瞰したものです。
日の当たっている部分が赤い面になって広がっているのがわかります。
これが紅葉したウラジロナナカマドで、残念ながら登山道からは見えずらい場所のため上から見下ろして観察するしかないのですが、
株によっては色づきがピークに近いものもあります。

 ところが標高1700〜1900m付近の通称「タスキの紅葉」斜面は、部分的に色づいてはいるものの、
「タスキ」と呼ぶにはまだ早い状態で、マダラ状に紅葉している状態です。

 低い場所の方が紅葉が早い?
このような紅葉の”逆転状態”は赤岳等でも見られ、ベテラン登山者はみな首を傾げています。

写真① 緑岳第一花畑と第二花畑(岩塊斜面より俯瞰) 9/7
写真② 緑岳南沢上部(「タスキの紅葉」斜面) 9/7
  • 色付いてきました。