大雪の中のモグモグタイム

全国的に大雪で大変なことになっていますが、層雲峡も昨日、今日と大雪で景色が一変しました。
降り続く雪のため除雪が追い付かず、道路脇の雪山もどんどん高さが増しています。

そんな中、ふと見ると道路の急な法面にエゾシカの姿が!
大雪であたり一面深雪になってしまいましたが、この斜面は他の場所と比べると雪が少ないため餌を
求めてやってきたようです。
先頭にいたリーダーのシカは突然現れた人間を気にして私の方を見ていましたが、後ろにいた3頭は
私には目もくれずモグモグと雪の下にある草や枝を食べていました。
この道路の法面の傾斜は45度くらいありかなりの急斜面ですが、エゾシカにとっては何てことないのでしょう。

大雪の中でも、エゾシカはたくましく生きています。

写真:エゾシカ(層雲峡温泉街) 12/24


黒岳五合目展望台から

久しぶりに青空の黒岳です。
最近ずーっと雪やら強風やらで姿を見ることができなかった黒岳。
今日ようやく青空の下でくっきりと姿を望むことができました。
午前9時半頃で黒岳五合目の気温は-14℃。
冷え込む中でもこの青空を待ってましたとばかりに続々とスキーヤーや
スノーボーダーのみなさんが黒岳へと向かっていました。
こんな気持ちのいい冬の日が続きますように!

写真:黒岳(五合目展望台から)、黒岳リフト乗り場 12/17

本日の層雲峡峡谷

本日の層雲峡温泉街は雪・雪・雪です。
朝はまだ風もなく、静かに雪が舞っている状態だったのですが、今は真横に吹雪いていて外は真っ白です。
周辺ではスリップしたのか脇道に突っ込んで動けなくなっている車もありました。
層雲峡方面にお越しになる方は、どうぞお気をつけて!!

写真:11時頃の層雲峡ビジターセンター、朝に作った雪だるま 12/4

これは何でしょう?

昨日、層雲峡を散策していたら、おもしろい形をした雪の盛り上がりを見つけました。
何だろうと思って眺めていたら、ボコボコッと雪が動き、一か所開いていた穴からイイズナらしき小さな動物が白い顔を覗かせました。ここ数日層雲峡は風が強く、その場所はまだ数㎝しか雪が積もっていなかったため、その動物が動くたびに雪が割れて盛り上がり、不思議な線となって現れていたようです。

イイズナはエゾオコジョとよく似ていますが、エゾオコジョは冬毛になっても尾の先が黒っぽいのに対して、イイズナは冬毛に生え換わると全身真っ白になります。体長が約16㎝ほどと小さく、見た目もかわいらしく見えるイイズナですが、獲物に対する攻撃性は激しく、時には自分の体重の3倍を超える動物も平気で襲うこともあります。主食は小型の動物で、おもにネズミなどを食べているようです。冬の間も雪の下や倒木のすきまにもぐり込んで熱心に餌を探すイイズナ。周りには同じように雪の下を小動物が動き回った跡がたくさん残っていました。

昨日の層雲峡の最高気温は-9℃。冷え込みが厳しくなってきましたが、動物たちは元気いっぱいです!


写真:イイズナと思われる小動物が雪の下を動き回った跡(層雲峡)12/1 、イイズナ(手前)とエゾオコジョ(奧)の剥製(層雲峡VC展示物)

センターだよりが発刊されました

センターだより12月(112号)が発刊されました。
今号の表紙は「大函」です。

大函・ニセイチャロマㇷ゚方面で行う冬季の観察会では、川の中を歩くため大迫力の氷柱群や
柱状節理を間近で見ることができます。ぜひ、ご参加ください!

裏面には、「大雪山国立公園と生物多様性」「冬季観察会のお知らせ」などが載っています。

センターだよりは、ビジターセンターHPから閲覧することができます。
ぜひ、ご一読ください。


写真:センターだより112号表紙