紅葉谷

 層雲峡温泉街の東側を流れる赤石川づたいを歩く紅葉谷散策路でも日増しに木々の葉が色づいてきました。
 散策路入り口付近ではハウチワカエデやサクラ類の紅葉が、散策路を入って少し歩くとカツラやカバ類の黄葉が目を楽しませてくれます。色づきのピークはおそらく来週かと予想されますが、今現在でも紅葉散策が楽しめます。
 「散策路」という名前にはなっておりますが、「大雪山グレード1」の登山道です。運動靴よりもトレッキングシューズを履いて歩くことをお薦めします。また、ヒグマの生息地でもありますので、鈴や笛などの鳴物を携行するか、手拍子を打ちながら歩いてください。
 コースは、終点の紅葉滝まで、ゆっくり歩いて片道30分ほどです。

写真 紅葉谷散策路入口付近 紅葉滝 10月1日

落葉

高山帯は落葉

 大雪山では標高1500メートル付近が森林限界となり、それより上部のハイマツ帯以上を高山帯と呼んでいます。高山帯の紅葉の中心となっているウラジロナナカマドは落葉が進み、葉が残っていても鮮やかな赤い色のものは少なくなってきています。
 森林限界付近の銀泉台ではウラジロナナカマドの紅葉はすでに終わり、ダケカンバやミネカエデの黄葉が中心となっています。第二花園より上部では落葉が目立ち、すでに晩秋の景色です。

 登山口に通じる道道銀泉台線は10月6日11時から冬期通行止めに入ります(来年6月15日11時開通予定)。週間予報では来週の火曜日に雨が降り、その後気温が下がる予報が出ています。このタイミングで雪が降ると、予定を前倒しして冬季通行止めに入る可能もあります。
 いずれにしても、最新の気象情報を確認してから登山するようにしてください。

写真 赤岳第一花園 第三雪渓 9月30日

センターだよりが発刊されました

センターだより10月(111)号が発刊されました。

今号の表紙は「大雪高原温泉滝見沼」です。
毎年たくさんの人の目を楽しませてくれている大雪高原温泉沼めぐりコースの
紅葉。まだ見頃のところも多いので、行ったことがないという方は、ぜひご覧
になってみてください。オススメです!
(※今週末(10/2)までマイカー規制のため、高原温泉にはシャトルバスを利用
して行くことになります。今年の沼めぐり最終日は10/9です。)

裏面には「ライマンと尾崎行雄」「成体になると色、模様が変わる!?」
などが載っています。

センターだよりは、ビジターセンターHPから閲覧することができます。
ぜひ、ご一読ください。

写真:センターだより 111号表紙 9/29

黒岳・紅葉情報

紅葉前線降下

 8月末に稜線部で始まった大雪山の紅葉は徐々に斜面を降り、層雲峡周辺では黒岳5合目駅舎から柱状節理上部の標高900メートル付近が見ごろになってきています。このあたりは、ダケカンバやミネカエデなどの黄葉が中心で、ところどころにナナカマドやサクラ類の紅葉がアクセントになり、5合目駅舎の展望台やロープウェイから見下ろす黄色い樹海は一見の価値があります。
 週末はお天気が良いとかなりの混雑が予想されるので、平日のご利用をお勧めいたします。

写真 黒岳ロープウェイ5合目駅舎より、黒岳方面(上)と屏風岳方面(下) 9月28日

沼ノ平

松仙園と沼ノ平

 7月14日にオープンした松仙園登山道は今月末9月30日をもって閉鎖されます。

 コースは秋分の日の三連休に紅葉の見頃を迎え、いつもより多くの登山者で賑わっていました。ところが、ここ数日の降雨で登山道(とくに樹林帯)は泥濘がひどく、ぬかるみを避けて法面を歩く登山者が目立ちました。この状態が続くと登山道わきの土壌が崩され、道幅の拡幅が懸念されます。このコースは、歩道や植生に与えるインパクトを抑えるために、登り一方通行とされている登山道です。松仙園コースを歩く際は、できれば長靴を履き、登山道の中央を歩くようにお願いします。

 紅葉のほうは、ウラジロナナカマドは色づきのピークを過ぎて落葉が目立ってきています。一方で、ミネカエデの葉はきれいに色づき、ダケカンバもまだ緑色の葉がありますので、黄葉はコース終了間際まで楽しめそうです。
 風の強い日は体感温度も低下しますので、しっかりとした防寒対策で紅葉狩りを楽しんでください。

写真 松仙園四ノ沼 沼ノ平半月湖 9月25日