北鎮岳分岐下雪渓

予想通り「たっぷり」の雪渓です。大まかな距離で200mほどあります。本日は気温が高かった影響もあり、つぼ足とストックで登ることができました。但し、ここはいつも難所の雪渓・・・。気温に左右されますが、雪面が凍りつきアイゼンやピッケルが必要な場所です。気象状況を確認の上登頂下さい。尚、黒岳石室からここに至るまでは、お鉢平展望台前に1ヶ所の雪渓(大まかに50m)があるのみです。ここの雪渓は斜面こそ傾斜はあるものの(ゆるやかです)比較的容易に登ることが出来ます。また、雲の平には一ヶ所のみ登山道が水に浸かっています。靴が濡れてしまいますが、登山道を踏み外して植物帯を歩かないよう注意が必要です。本日は、とにかく「暑い」日でした。黒岳も登り始めから残雪がありますが、解けはじめのところから「川」のようになっている場所もあります。滑りやすくなっていますので、十分注意されて下さい。  

写真:北鎮岳分岐下雪渓(手前にはミヤマキンバイの群落があります) 7/1

黒岳頂上から

黒岳頂上からの展望です。北鎮岳・白鳥の雪渓もくっきりと現れました。ようやく、大雪山連峰らしい姿となりましたが、各山ともに頂上に至るまではまだまだ残雪があります。天候状態によっては、雪面が凍りつく場合も想定されます。装備を万全に、安全山行で御願いします。  

写真:黒岳頂上 7/1

お花の状況(黒岳)

黒岳九合目から山頂にかけて、ようやくお花が咲いてきました。まだ咲き始めのものが多いですが、目立つものでは「エゾノハクサンイチゲ」「エゾイワハタザオ」「ミヤマキンポウゲ」「メアカンキンバイ」といったところです。頂上直下からポン黒岳までは「イワウメ」「ミネズオウ」「ミヤマキンバイ」「エゾノツガザクラ」等々です。尚、石室周辺は雪解け間もないため「キバナシャクナゲ」が咲く程度となっています。雲の平も、上記ポン黒岳と同様の種類が咲いています。まだ蕾のものも多くありますので、天候次第ではありますが雪解けとともに、これから綺麗な姿を見せてくれるでしょう。尚、前回(6/23)情報時に「ポン黒岳では、イワウメ・ミネズオウ等が咲き始め」とアップしましたが、その数日後に石室周辺で降雪があったようです。これから群落形成というときでしたが、前回の咲き始めのお花はやや茶色が混じったような姿になっていました。ポン黒岳では、全体的には「良い感じ」にはなっていますが、これからの「蕾」達に期待したいところです。  

写真:メアカンキンバイとイワウメ(後方は北鎮岳) 雲の平にて 7/1

黒岳北東斜面の様子

 前回(6/23)情報時よりは確実に雪解けが進んでいます。特に、本日は気温が一気に上昇したため、行きの状態と帰りの状態が目で見てわかるほどに変化していました。が・・・。写真の通り、登り始めの七合目~八合目は全面雪の状態は変わっていませんでした。八合目の標柱付近は、登山道がわずかに露出しているところもありますが、標柱を過ぎた辺りから大きな雪渓がまだ2ヶ所あります。(大まかに150mと120m)これを過ぎますと、頂上直下付近までは消雪しており、9合目標柱付近にわずかな雪渓が1ヶ所(10m)と、直下に1ヶ所(65m)あるのみとなりました。まだまだ雪の残る黒岳。踏み抜き箇所も多くなってきていますので、十分注意されて登頂下さい。尚、黒岳頂上からお鉢平展望台手前まで、雪は消雪しました。 

写真:黒岳七合目付近 7/1

チョウの羽化

チョウの羽化に出会いました。小雨がぱらつく中、数にして50弱・・・。雨足もだんだん強くなって、果たしてこのまま続けるのだろうか?と・・・。そんな心配はよそに、わずか数分のうちに羽化しました。立派な羽根になるまで、3分たらず・・・。5分以内には元気に当たりを飛び回っていました。

写真:エゾシロチョウの羽化 層雲峡 6/28