ウラシマツツジ

「ウラシマツツジ」が日増しに色づいてきました。黒岳頂上直下から雲の平付近まで、全体的に拡がった感じです。天候次第ですが、見頃にはまだ時間がかかりそうです。が・・・、紅葉が始まってきた様子がはっきりとわかるようになってきました。肝心の「ナナカマド」は、ようやく「色が抜けてきた」程度の進み具合です。*詳細は後日山情報でご確認下さい

写真:ウラシマツツジ ポン黒 8/24

蝦夷鳥兜

「ダイセツトリカブト」と間違えそうですが、写真の「エゾトリカブト」は葉が3つに完全に裂けていますが、ダイセツの方は5つに深く避けているのが特徴です。色もエゾの方がやや薄い紫です。主に、エゾは山麓部で生育しています。エゾトリカブトを含む「キンポウゲ科」には有毒植物が多くあり、中でもトリカブトは別格です。青酸カリよりはるかに強い毒性を持っていると言えば、お分かりいただけるでしょうか・・・。トリカブトの花の形に似た「エゾノレイジンソウ」はご存知でしょうか?こちらも毒成分を含んだ有毒植物で、根もトリカブト類の特徴である「塊茎」となっています。いずれにしても、葉・花・根の全てが有毒ですので、注意が必要です。花言葉も「人ぎらい」「敵意」と毒草にふさわしいです。

写真:エゾトリカブト 層雲峡 8/22

主役交代

最終ランナーのクモイリンドウが見頃を迎えたことで、花の時期は終わり、山の主役は花から紅葉へと交代します。写真はコマクサ平で見た、花の終わったコマクサと、葉の色が変わり始めたウラシマツツジです。紅葉が始まったとはいえ、雪解けが遅れた第二花園や第三雪渓周辺ではまだ見頃の花もあり、しばらくは花も楽しめそうです。[残雪状況]第二花園26m[開花状況]登山口周辺:コモチミミコウモリ○ウメバチソウ↑ヤマハハコ↑コガネギク↓第一花園:コガネギク↑ハクサンボウフウ↓エゾウサギギク↓タカネトウウチソウ↑エゾヒメクワガタ↓ハイオトギリ↑ウメバチソウ↑ヨツバシオガマ↓マルバシモツケ↓第二花園:チングルマ↓コエゾツガザクラ↓ヨツバシオガマ↓ミヤマリンドウ↓エゾコザクラ↓アオノツガザクラ◎ハクサンボウフウ○奥ノ平:アオノツガザクラ○ハクサンボウフウ○エゾヒメクワガタ○ミヤマサワアザミ○ミヤマホツツジ↑エゾウサギギク↓第三雪渓:タカネトウウチソウ○ヨツバシオガマ○コガネギク○ミヤマサワアザミ↑ウメバチソウ↑エゾウサギギク↓チングルマ↓イワギキョウ○エゾヒメクワガタ○ヨツバシオガマ○ミヤマキンバイ↓エゾコザクラ↓ジムカデ↓ハクサンボウフウ○第四雪渓:タカネトウウチソウ○ミヤマサワアザミ○エゾウサギギク↓ヨツバシオガマ↓ハクサンボウフウ↓エゾヒメクワガタ↓ミヤマキンバイ↓アオノツガザクラ↓赤岳山頂付近:イワギキョウ↓ウスユキトウヒレン↓クモイリンドウ○少

写真:コマクサ平 8/17

まだ見頃です

白雲小屋周辺のクモイリンドウが見頃です。写真の株はいちばん花数の多いものですが、小屋周辺にはまだ蕾を付けているものもあり、今週中くらいはまだまだ見頃と思われます。

写真:白雲岳小屋 8/17

北鎮岳分岐下雪渓の状況

昨年は8月18日に消雪したここの雪渓は、雨などの影響もあり確実に減ってはいるものの、未だ20mの起伏ある雪渓です。表面は「ツルツル」状態、特に下りはまだまだ油断ができません。数日間強い雨が降ったため、本日は「長靴」登山となりましたが、中間まで行くのがやっとの状態でした。分岐側から、数名の登山者や小団体が下りて来ましたので、様子を見ていましたが、どの登山者の方も困り果てた様子・・・。無事に下山できましたが、山では滑落しそうな「大絶叫」が響き渡っていました。まだまだ装備の充実は欠かせません・・・。

写真:北鎮岳分岐下雪渓 8/17