紅葉谷

紅葉谷の様子

 片道700m約30分の散策コースの紅葉谷、
名前の通り紅葉がおすすめのポイントです。

 まだまだ紅葉には早いですが、入口付近の「ミズナラ」が
たくさんの実をつけ、写真の「ハウチワカエデ」がほんのり
色を付け始めました。

 お花も「エゾトリカブト」「サラシナショウマ」
「ダイモンジソウ」「ミソガワソウ」等々が開花中です。

 終点には「紅葉滝」があり、年間を通して
楽しめる場所ですが、9月下旬から10月初中旬にかけての紅葉が見事です。

 随時情報提供を致しますので、登山は中々難しいとういう方につきましては、
この「紅葉谷」や黒岳七合目からの「カムイの森のみち」がおすすめです。

写真:紅葉滝 ハウチワカエデ 9/6

緑岳・紅葉情報

緑岳紅葉状況

 ここのところ朝晩の冷え込みが強くなり、稜線から紅葉前線が降りてきています。
緑岳の登山道では、樹林帯を抜けたあたりから色づきはじめたナナカマドが現れます。

 高山帯に入る岩塊斜面の上部からは色づき始めた南沢の通称「タスキの紅葉」を見下ろすことができます。
山頂から続く稜線ではウラシマツツジの紅葉が見頃を迎えています。

 紅葉のピークにはあと数日かかりそうですが、縞状に広がる赤いストライプが山肌を覆っているのがはっきりわかります。
板垣新道底部にはまだ50ⅿほど残雪があり、表面が硬いので転倒しないように注意して横断してください。

 白雲小屋の水場はまだ利用可能です。テント場奥の雪渓が少し残っているので、
あと1週間くらいは水が涸れることはなさそうです。
 
 小屋番の話では昨日初氷を観察したということです。テント泊や小屋泊まりで紅葉登山を楽しむ方は、
防寒対策をじゅうぶん行ったうえで山へ入るようにしてください。ちなみに、例年9月20日前後に大雪山では初雪が観測されます。


写真 緑岳南沢上部 緑岳稜線 9/5

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 「予報では比較的高く推移する気温」というフレーズを何度か使用しましたが、
昨日と本日は予報に反し4・5日黒岳石室で早朝3℃でした。(今後もやや高く推移する予報です)

 色付きが増していると推測しましたが、黒岳山頂から北海沢・北鎮岳方面の
ウラジロナナカマドはやや色が付き始めたものも出始めましたが、
全体的には前回情報時とさほどの変化は見られませんでした。
山頂以降は現段階では「ゆっくりと」進んでいるようです。

 前後しましたが、黒岳東斜面は前回情報時からさらに色付きも進み
特に九合目まねき岩下部の沢筋は徐々に見頃に向かっているようです。
(前回情報時同様に山頂以降は東斜面ほど色が付いていない状況です)

 頂上から石室周辺のウラシマツツジもさらに範囲を拡げ、
本日現在見頃の状態です。

*赤石川は水量少なく流れも緩やかで渡渉可能です。日々状況が変わりますので、装備は万全に。
*北鎮岳分岐下の雪渓は消雪しています。視界不良時は要注意です。(看板が新しくなりました)

写真:九合目まねき岩下部・沢筋の紅葉の様子 
   山頂から見頃のウラシマツツジとほんのり色を付けた赤石川方面と烏帽子岳下部 9/5  

登山道の様子

赤岳登山道状況

赤岳では、登山道上の雪渓が全て消失しました。

 第一花園は、雨が降った後などは登山道がぬかるみ、滑りやすいので注意が必要です。
また、泥で足元が汚れやすいので、スパッツなどを携行することをお勧めします。濡れた石や木の根も滑りやすいので注意してください。

第二花園は、視界不良時の道迷いの可能性がありますが、ペンキのマーキングを見逃さないように歩いてください。

第三雪渓は、石が動きやすかったり、登りが急なところがあるので、滑らないよう注意が必要です。

コマクサ平のコマクサは、ほとんどの花の見頃が終了しました。今は、ウラシマツツジの紅葉が見頃です。

 第四雪渓は、雪渓、雪解け水の流入共になく比較的歩きやすいですが、
下部では登山道が掘れて細くなっており、滑りやすいので注意してください。
また、小石の上や砂利も足を取られやすいです。気をつけてください。
また、ミヤマリンドウやエゾウサギギクが咲いています。もう少しの間だけ、お花を楽し見ながら紅葉も見ることができそうです。

開花状況
 第1花園  エゾウメバチソウ◯・ミヤマアキノキリンソウ◯・タカネトウチソウ◯・エゾノミヤマアザミ◯・ヤマハハコ◯
 第2花園  ミヤマアキノキリンソウ◯・エゾウメバチソウ◯・エゾウサギギク△・タカネトウチソウ◯
 第3雪渓  ミヤマリンドウ◯・エゾノミヤマアザミ↓・タカネトウチソウ◯・ミヤマアキノキリンソウ◯・エゾウメバチソウ◯・イワギキョウ◯
 第4雪渓  ミヤマリンドウ◯・エゾノミヤマアザミ◯・エゾヒメクワガタ◯・エゾウサギギク◯・ハクサンボウフウ◯・ミヤマアキノキリンソウ◯・ヨツバシオガマ↓

写真 シマリス 9/3

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 黒岳五合目展望台から見る大雪山系黒岳は、
点々と赤いものが見え始め、緑葉から全体的には黄緑葉の色が濃くなってきました。
(定点観測参照)

 特に、現在東斜面では九合目まねき岩周辺下部の沢筋が
日増しに色が付いてきています。(写真上段)

 実際に登頂すると、ウラジロナナカマドが七合目から頂上にかけて
色が付き始め、ハイオトギリ等の草紅葉も日増しに色付いてきています。

 尚、山頂周辺から赤石川方面・北鎮岳方面では、気象の影響等で
東斜面ほど色が付いていない状況です。

 但し、山頂からポン黒岳周辺に至るまではウラシマツツジの色濃い
真っ赤なものも出始め、まだまだこれから色濃く範囲も拡がりますが、見頃の状態です。

 本日は頂上以降は強風でした。時折、立っていられないほどの風が吹いており
防寒対策も含めて注意が必要です。
(時折晴れ間も見えており、上山時はまだまだ熱中症に配慮が必要です)

*赤石川はやや水量が多くなっていますが渡渉可能です。日々状況が変わりますので、装備は万全に。
*北鎮岳分岐下の雪渓は消雪していますが、視界不良時は要注意です。(分岐の看板が新しくなりました)

写真:九合目下部沢筋の紅葉を九合目上部より横から見る・頂上直下のウラシマツツジ 9/2