赤岳・紅葉情報

赤岳登山情報

 白雲岳避難小屋で最低気温が2℃まで下がった今朝は、稜線を吹く風はすでに秋の冷たさでした。
平野部ではまだ残暑が続いている八月下旬ですが、山の上では季節が一歩も二歩も先に進んでいます。

 登りで汗をかいた体が、稜線を吹く風で冷やされ、そのぶん余分に体力を消耗する時期でもあります。
防寒具や行動食をじゅうぶんに持ち、余裕のある山行をなさってください。

 八月も下旬になると気になるのは紅葉の行方です。
写真では判りづらいのですが、登山口から第一花園を最初に遠望できるポイントからは、
ウラジロナナカマドの葉の色が何となく変わってきているように見えます(写真①)。

 今の状況から見頃がいつ頃かを予想するのは難しいですが、
目を離せない時期になってきているのは確かです。

高山植物の開花はほぼ終わり、残雪が多く雪解けの遅かった場所で花が楽しめる程度です(写真②)。

写真 ①赤岳第一花園全景 ②赤岳第二花園上部 8/22

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 黒岳北東斜面~雲ノ平周辺の「ウラジロナナカマド」は、写真の通り
部分的ですがやや色が変わってきましたが、緑葉が主体です。

 黒岳頂上周辺からポン黒岳に至るまでの「ウラシマツツジ」は、色も濃くなり
範囲も拡がってきましたが、こちらもまだ緑葉が主体です。

 前回情報時(14日)からは若干紅葉が進んでいるようですが
そのスピードはゆっくりとした進み具合のようです。

 今後の予報は、10℃台の前半で推移する予報となっていますので、
本日現在、予報から見ると一気に紅葉が進むことはなさそうです。

*尚、本日現在でみると「昨年とほぼ同様」の進み具合となっています。

写真:黒岳九合目周辺のウラジロナナカマド ポン黒岳周辺のウラシマツツジ 8/18

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 ウラジロナナカマドやウラシマツツジ等が例年になく早い色付きでしたが、
気象条件によってはそのまま進行する可能性もありましたが、本日現在の色付きは
「停滞」気味となっていました。

 前回情報時よりは若干進んではいるものの、ほぼ同様の色付き具合でした。
朝晩は気温が下がってはいるものの、紅葉が進む条件とはなっていないようです。

 全体的には、黒岳~雲ノ平周辺のウラジロナナカマドは若干「色が抜けてきた」程度で、
黒岳頂上周辺~ポン黒岳周辺のウラシマツツジは色付いてはいるものの「局所的」です。
(黒岳や雲ノ平の草紅葉の色付きも局所的です)

 今後の予報を見てみると(14日現在)来週初めに一桁の後半の気温となるようですが、
それ以外は11~15℃前後で推移する予報のため、一気に紅葉が進むことは予報から見るとなさそうです。

 ちなみに、本日現在でみると「昨年と同様」の進み具合となっています。
昨年は9月中旬(9/13)に黒岳周辺では見頃を迎えましたが、あくまでも気象条件に左右されますので
今後のお天気を注視していくこととなりそうです。

写真:ポン黒岳周辺のウラシマツツジ 雲ノ平周辺のウラジロナナカマド 8/14

お知らせ

2020年度 赤岳/銀泉台・高原温泉 紅葉時期車両交通規制について

標記についての詳細が発表されました。
センターホームページ下段の「紅葉時車両交通規制」からご確認下さい。

新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、2020年度につきましては、
その規制が相当厳しくなっています。
詳細をご確認いただき、十分なゆとりを持って安全な山行計画をお願いします。

2020.08.06

黒岳石室周辺

 雪どけ場から「チングルマ」「エゾツガザクラ」「イワヒゲ」「イワウメ」
「ミヤマキンバイ」等々が開花していますが、範囲は随分と狭くなってきました。

 周辺では早くも「ウラシマツツジ」が赤くなったものも出始め、
また九合目周辺の「ウラジロナナカマド」もやや「色が抜けた」感じになってきています。

 過去10年(黒岳周辺)をさかのぼって確認してみると、本年に限っては随分と早い色付きです。
が、このまま推移するかは「気象次第」。台風の進路が気になりますが、これが過ぎてみないことには
中々推測できない状況です。

まだ8月も始まったばかり、このまま紅葉に進むことはないと思うのですが・・・。
ちなみに昨年の色付きは8/14(黒岳周辺)からでしたので、単純比較で昨年比約10日早いこととなっています。

写真:石室周辺のチングルマ・エゾツガザクラ 8/3