黒岳・紅葉情報

黒岳・紅葉情報

 ようやく秋らしく、朝晩は少し寒さを感じるようになってきましたが。
現在の紅葉は黒岳七合目~五合目周辺までおりてきました。

 今年の紅葉は、高温等の影響で、ダケカンバやウラジロナナカマドは「葉焼け」の現象もあり、
所々「茶枯れた」ものも目にする年となっています。

 全体的にははっきりと「紅葉している」状態ではありますが、ウラジロナナカマド等は
橙色のままのものが多く、深みのある真っ赤なナナカマドは局所的な状態です。

 そのような中、本日の黒岳七合目「カムイの森のみち」からみる「烏帽子岳下部」は
やや赤味が増してきた状況です。

 但し、今後の予報を見ると明日以降気温が下がり、特に26日は標高の高い場所では
気温2℃、風速21m/s、天候は曇りから雨の予報です。(9/24 11:30現在)

*さすがにこの予報通りとなれば山岳地帯は雪が降ることとなりそうです。

 黒岳九合目まねき岩下部の沢筋や、雲ノ平周辺のウラジロナナカマドは、
この時期でもまだ緑葉からやや色が付き始めたものがあり、気象条件次第では
見頃のウラジロナナカマドを見ることができたと推測しますが・・・。

 昨年の初雪は9/19、初雪のレベルではなく多いところでは積雪状態。
しかも1m以上の場所もありました。

 この数日で山行計画を立てられている方は、十分な注意が必要です。
山は一気に冬山となり、軽装登山では相当なリスクがあります。

*天気予報を確認され、無理のないよう安全な山行を是非ともお願い致します。

写真:黒岳七合目周辺(ペアリフト乗車中) 烏帽子岳下部(七合目 カムイの森のみち) 9/24

緑岳・紅葉情報

 夏以降の高温傾向のためか、例年に比べて色づきが遅れていた紅葉ですが、
九月下旬になってようやく見頃期に入ってきたようです。

 緑岳第一・第二花畑では足元のチングルマや、尾根上のウラジロナナカマド・ダケカンバが色づいています(写真①)。
色づきのピークは数日後になりそうです。

 岩塊斜面から見る南沢のウラジロナナカマドの群落(通称「タスキの紅葉」)は見頃を迎えています。
ただし、冴えのある赤い色ではなく、鈍い色づきとなっています(写真②)。光線状態によってはきれいに見えます。

 白雲岳避難小屋の気温は昼近くでも一桁(本日11時で7℃)です。稜線を吹く風は肌を刺すように冷たく感じられます。
ちなみに昨年の初雪は9月19日でした。いつ雪が降ってもおかしくない時期であることを意識し、
防風・防寒対策をじゅうぶん行なって、紅葉期の登山を楽しんでください。

写真 ①緑岳第二花畑 ②南沢上部俯瞰 9/21

赤岳・紅葉情報

赤岳・紅葉情報

 第一花園は全体的に色付いてきましたが、橙色のウラジロナナカマドが大半を占めており、
部分的に茶枯れている樹木も目立つようになってきました。

 ウコンウツギの黄葉はあまり進んでおらず緑葉が多い状態です。
ダケカンバは大半が茶枯れた黄葉が目立ちます。

 ウラシマツツジ等の草紅葉は赤く綺麗に色付いている状態です。
その他の情報につきましては「山情報」を参照されて下さい。

写真:第一花園 第三花園 9/20

黒岳・紅葉情報

黒岳・紅葉情報

 9月も下旬に差しかかろうとしていますが、
本日も「暑い」山行、この時期としては「異常」な暑さです。
(但し、悪天候の場合は霜、雪の季節です。防寒対策は必ず行ってください)

 確実に紅葉は進んでいますが、
その速度は相変わらず非常にゆっくりです。
(センターホームページ下段に定点観測があります。黒岳全景・まねき岩・ポン黒岳
の定点撮影を行っています。移り変わりがわかりますので、参考にされて下さい)

 また、この「暑さ」の影響もあり「葉枯れ」も所々に見られますが、
黒岳から北海岳方面、北鎮岳方面のウラジロナナカマドは、まだ緑葉からの色付き始め・橙色
・橙色から赤色へやや移り変わり等々のものがありますので、今後の気象を注視です。

 尚、ウラシマツツジは前回に引き続きやや「黒ずんだ」ものもありますが、
場所によっては「真っ赤」なものもありますので、まだ見頃は続くと思われます。

 前回情報時と比較すると、雲ノ平周辺の草紅葉がここ数日で随分と紅葉が進みました。
チングルマ・クロマメノキ・ミネヤナギ等々、場所によって見頃のものも出始めています。
(詳細は山情報を参照されて下さい)

 今後の気象を見ると、5℃前後の日が続き、日によっては3℃という予報もあります。
今後の気象に期待したいところです。

写真:黒岳九合目まねき岩下部沢筋 雲ノ平周辺 9/17

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 本日黒岳七合目で早朝6℃。(10日から急激に下がっています)
リフト乗車時はかなり寒く防寒対策は必須です。

 が、七合目標柱を過ぎた辺りから「雲海」となり、
日射しも強く登頂時は「熱中症」に気を配らなければならないほどの暑さでした。

 この時期にこの暑さ・・・。
案の定、黒岳石室周辺も「暖かく」、中々紅葉が進まない気候です。

 曇天や強風時等の悪天時は「防寒対策」が必要となる時期ですが、
晴れ間が出るとまだ暑さを感じる9月中旬の異常な気候です。

 黒岳の斜面は「ゆっくり」ながらも色付きが進んでいますが、
雲ノ平周辺や北海沢周辺では局所的に橙色や赤色があるものの、
やはり本日現在、全般的には緑葉・黄緑葉が主体です。

 特に、早くから色付き始めたものはこの暑さの影響もあり
やや枯れかけも出始めてきました。

 ウラシマツツジも前回情報時同様にやや「黒ずんだ」ものもありますが、
まだまだ見頃を保っています。この時期にまだ「緑葉」が多くあること自体
珍しいことですが、これが色付くとまだ見頃は続くと思われます。

 今後の気象は、一桁気温の後半で推移する予報ですが、週の後半は
6℃、5℃と低い予報です。
(あくまでも予報です。前回も3℃の予報がでましたが、リアルタイムに予報が変わり
結局気温は下がらずじまいでした)

昨年は既に見頃を迎えていた黒岳周辺ですが、今後の気象を注視していくこととなります。
繰り返しますが、天候が崩れると霜がおり登山道が滑りやすくなったり、また、いつ雪が降ってもおかしくない時期です。
装備や防寒対策は必ず考慮されて下さい。

写真:黒岳九合目周辺まねき岩下部沢筋 雲ノ平周辺 9/12