再びクモイリンドウ

クモイリンドウが咲き始めたとあって、逸る気持ちを抑えられずに銀泉台から白雲小屋へ。すぐにいなくなってしまうわけはないのに会えるまで不安でドキドキします。
赤岳までの登山道は第三雪渓でも道から雪が後退し、あとは第二花園一面の雪渓を歩くのみとなりました。第一花園先の斜面ではチングルマとアオノツガザクラの群落が。第三雪渓周辺ではパラパラですが、キバナシャクナゲ・エゾコザクラ・ジムカデ・チングルマ・イワヒゲなど春の花広がり、第四雪渓のアオノツガザクラの群落もパラパラですが咲き始めていました。
赤岳の先で、光集めたクモイリンドウの花に会えて嬉しくて拍手。ようやく少しホッとします(笑)
写真:小屋周辺では一番乗りであろう先日蕾で登場した株です。とは言え株全体でしっかり咲いているのはこの一つくらいで、まだまだまだ、ぎゅっと絞った細い蕾のみの株の方が多いですので、見頃はこれからです、ご安心を。

黒岳

ようやくお天気が良くなってきました。最近黒岳に登っていなかったので、この日は山頂まで。下りだとつい「なんとなく」歩いてしまって目に入るものも見えていないので。
先日下りで歩いた時には、七合目~八合目白い花の開花も広がってきたかなぁ?と思えたのですが、よ~く見ながら歩くとそうでもない…
登山口すぐの辺りではヤマハハコも咲き始め、モミジカラマツはやや下り坂。でも全体にはヤマハハコ・コモチミミコウモリ・マルバシモツケ・アザミもまだほとんど蕾で、八合目まで広がっていると言えるのはモミジカラマツの白い花くらい。全体に足元の葉の緑色もまだ淡い印象。でも時折ミヤマキンポウゲ・チシマノキンバイソウの黄色も見られるようになってきました。
九合目のお花畑ではチシマノキンバイソウの黄色はだいぶ減りましたが、山頂下ではまだちょっとした群落も。山頂下では咲き始めの花の種類がだいぶ増えましたが、九合目付近では同じ花でもまだ蕾の方が多かったりしますが、咲き始めの花:ダイセツトリカブト・ハイオトギリ・エゾヒメクワガタ・ナガバキタアザミ・ヤマハハコ・ウメバチソウ・ミヤマアキノキリンソウ・マルバシモツケ・オニシモツケ・エゾニュウ・アザミ・タカネトウウチソウ・イワギキョウなど。
写真:全体に広がって咲いてきたダイセツトリカブトとマネキ岩。

緑岳・第一花畑

層雲峡でさえ蒸し暑い日が続いています。晴れの予報に薄着をしたのですが山は風が強く、暑い思いはしませんでした。いつまでもいつまでも雪渓に埋もれているというイメージだった、久しぶりの緑岳です。
8/2にはチングルマが枝先に葉をつけ始めた所だったそうですが、今日は枝先の新緑がパラリと花のように開いて、ようやく花畑全体に緑が広がってきた感じ。
緑岳第一・第二花畑で咲いていた花:エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・キバナシャクナゲ。ハイマツの縁にエゾノツガザクラの膨らんだ蕾。まだまだ花の季節はこれからです。
崖の手前では、雪解け順に一部チングルマ・アオノツガザクラの小さな群落あり、蕾が目立ち始めた所あり、まだまだ葉っぱのみの所あり、まちまちです。
登山道にかかる雪渓は数ヶ所。第一花畑ではまだ広く4~50mありそう。緩い斜面ですが油断して歩いて転倒などしないよう注意。第二花畑の先で10m位の所が2ヶ所と5m前後位が2ヶ所。雪渓上の踏み跡と登山道がずれている所もあるので、道をよく見て植物帯を踏みつけないよう注意深く歩いてください。お願いします。

クモイリンドウ

緑岳のガレ場・稜線は連日の雨の影響もあってか、全体に花は下り坂。稜線で見頃であろうはずのチシマギキョウも花数は多く見られるけれどこの日はクタクタで、エゾツツジも濃いピンク色は目立つものの花数少なくだいぶ下り坂。ウスユキトウヒレンなど咲き始めの花もわずかにあるけれど、稜線の花の季節はそろそろ終了かな?と言う印象。
咲いている花:イワブクロ・メアカンキンバイ・エゾイワツメクサ・チシマツガザクラ(↑)・クモマユキノシタ・チシマギキョウ・エゾツツジ・ウスユキトウヒレン(↑)・エゾタカネツメクサ・ムカゴトラノオ(↑)・ヒメイワタデ(穂になりかけ)・エゾノマルバシモツケ・コマクサ(残花)など。
写真:白雲小屋周辺のクモイリンドウ。ここ数年8月初めには最初の花が咲き始めていたのですが今年はまだ。少し遅れているようです。この株が一番乗りでしょうか?今日(8/7)花開いていたそうです。

赤石川・増水中

今日は赤岳の様子を・・・と思って行ったのですが、取り急ぎ「赤石川増水してました」のご報告を。
登山道にかかる雪渓はほとんど解けていますが、上流の川の中に残雪がまだあり、昨日今日の雨のため、昨日から増水しているそうです。川の両端の石を渡る所と、中央の石組みがずれてへこんでしまった蛇カゴの辺りで、くるぶしより深そうな所が1.2ヶ所とくるぶし位が数ヶ所。全体に靴に水がかぶるかな?
今日は川の水も珍しく濁っていて足を置く石を選ぶのに時間がかかり、片足ちょっと靴下にしみてきました(笑)濁った水流をじっと見て石を探していると一瞬グラリと水に飲み込まれそうに錯覚する。ストックで支えているので安心ですが。
「新しい靴・ロングスパッツ・カッパのズボン・ストックあり」と言う出で立ちで、石も滑らないことを知っているし、そう大したことはありませんでしたが、初めてこの状況に直面したら渡れない人もいるかもしれない・・・と言う位の増水量かな?
「雪解けと雨続き」これだけ増水・濁流の悪いタイミングに当たるのは久しぶり(何年ぶり?)でした。