見頃です

美ヶ原

 大雪山中央火口(お鉢平)から流れ出る赤石川の源流部に広がる「美ヶ原」では雪解けの早い斜面上部から下部にかけて雪田植物群落と呼ばれるツガザクラ類やエゾコザクラなどの開花がすすみ、名前のとおりの美しい景色を見ることが出来ました。ここ数日が見頃と思われますので、お天気と相談して、余裕を持った山行を楽しんでください。

写真 エゾコザクラ群落 ツガザクラ類群落(ともに美ヶ原) 7月26日

雪どけが進んでいます

花の沢

 雪解けの遅い白雲岳北東斜面(花の沢)も雪解けがすすみ、登山道上の雪は中州を挟んで、20m+50mほどに縮小していますが、雪面がスプーンカット状で歩きにくいので、転倒にはじゅうぶんお気を付けください。雪解けが遅いぶんまだ花が楽しめる状態です。開花状況は以下のとおりです。

開花状況
イワウメ・チングルマ・アオノツガザクラ↓ ヨツバシオガマ◎ ハクサンボウフウ〇 エゾノミヤマアザミ・チシマクモマグサ・クモマユキノシタ↑

写真 雪渓(花の沢) ヨツバシオガマ(花の沢) 7月26日

赤岳コースの雪渓

赤岳登山コース

 赤岳コースの雪は第二花園に100m弱残っている以外はすべて解けました。アイゼンは不要ですが、下降の際は転倒にはじゅうぶんお気をつけください。
 開花状況は以下のとおりです。第一花園のウコンウツギ、コマクサ平のチシマツガザクラ、赤岳山頂付近のエゾツツジが見頃です。

 開花状況
第一花園:アオノツガザクラ・ウコンウツギ・チングルマ〇 ハクサンボウフウ↑
第二花園:エゾノツガザクラ・エゾコザクラ〇 チングルマ・アオノツガザクラ↑
奥ノ平:エゾコザクラ・コエゾツガザクラ↓ チングルマ・アオノツガザクラ↑
コマクサ平: コマクサ・イワブクロ・エゾノマルバシモツケ・チシマキンレイカ↓
チシマツガザクラ◎ シラネニンジン↑
第三雪渓:エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・アオノツガザクラ↓ ジムカデ・エゾヒメクワガタ・チングルマ〇 ヨツバシオガマ・タカネトウウチソウ・ミヤマリンドウ・エゾノミヤマアザミ↑
第四雪渓:エゾノツガザクラ↓ チングルマ・アオノツガザクラ↑
赤岳山頂周辺:チョウノスケソウ終 エゾタカネツメクサ・チシマキンレイカ・エゾノマルバシモツケ・イワブクロ↓ エゾツツジ・エゾハハコヨモギ〇 サマニヨモギ・シロサマニヨモギ・ムカゴトラノオ・ヒメイワタデ・クモマユキノシタ↑


写真 第一花園 第二花園 7月26日

センターだよりが発刊されました

センターだより8月(116)号が発刊されました。
今号の表紙は「ギンザンマシコ」です。

ギンザンマシコは、日本では北海道の大雪山や利尻岳のハイマツ帯に
生息・繁殖していて、北海道レッドリストでは準絶滅危惧種に指定さ
れている希少性の高い鳥です。
山の中で赤い宝石のようなギンザンマシコを見つけるとハッとします。
ぜひ、ギンザンマシコに会いに大雪山にいらしてください。

裏面には、「もっと知りたい層雲峡(旭川第七師団転地療養所記念碑)」、
「8/7~8/11インターハイ登山大会@大雪山」、「幸せの青い虫?!」
が載っています。

センターだよりはビジターセンターHPから閲覧することができます。
ぜひ、ご一読ください。

写真:センターだより8月(116号)表紙

赤石川方面

この日の赤石川は水量も少なく、流れも緩やかで、ほとんど川の中に足を入れることなく石の上を伝って渡ることができました。
(雨の後など、日によって状況は変化します。北海岳方面に行かれる場合は渡渉の準備をお忘れなく。)

対岸の斜面ではアオノツガザクラとコエゾツガザクラの群生が見事でした。

写真:赤石川、赤石川の北海岳側の対岸 7/22