久しぶりに「ヤマガラ」です

森の中を散策中、久しぶりに「ヤマガラ」に出会いました。この鳥、周年で見られるのですが、ここ道北地方では稀に見られる程度です。昆虫を好んで食しますが、地面の中にたくわえる習性があります。隠した場所は、近くにある何らかの目印を記憶しているらしいことが実験でわかっています。また、生きている限り2羽がず~っと離れないともいわれており、「つがい」の絆のかたい鳥です。う~ん・・・あやかりたいものです・・・。*紅葉状況長らく見頃期にありました温泉街の紅葉は、そろそろ「落葉」となってきました。また、上川町から層雲峡に至るまでの峡谷は、場所によっては(部分的ですが)色がまだ残っている所もありますが、明日から11月。こちらもそろそろ「落葉」となりそうです。

写真:ヤマガラ 10/31

数が減少していくのでしょうか・・・

夏から秋にかけて、写真右側の光景をよく目にしていました。「アオダイショウ」が巣の中に入り込み、中にいたモモンガを捕食しています。しばらくは様子を見ていましたが、こちらの「殺気」を感じたのか、呑み込んだまま巣から出てきましたが、そのまま地面に落ちて・・・。残念ながら、モモンガは餌食となってしまったようですが、幾度となくこういった光景に出くわしました。モモンガの天敵は、ハイタカ・トビ・エゾクロテンなどが知られていますが、森の中では「ヘビ」も要注意なのです。幸いにして、春先にはモモンガの交尾も目撃していますので、繁殖はしています。が、何度も同じ光景を目の当たりにすると心配になってきます・・・。しかし、本日早朝、別の巣穴から顔を出してくれましたのでとりあえずホッとして帰ってきました。

写真:エゾモモンガ(10/31)と巣穴に入るアオダイショウ(9月) ヘビが苦手の方、ごめんなさい。画像は少し小さくしました。

雪虫

北海道の冬の風物詩「雪虫」が大群で飛び交っています。「雪虫が飛ぶと初雪が降る」と言われていますが、既に初雪は降り、その後も何度かは雪になってはいますが・・・。この虫が舞うことと初雪のタイミングの関係は解明されていないようですが、諸説によると、温度変化を感じていること+日の長さの変化や雪虫の餌である「トドマツ」の養分が変化することが理由とも・・・。この虫、正式には「トドノネオオワタムシ」と言い、大きさ約4ミリ、アブラムシの仲間の昆虫で、北海道には数種類いるようです。夏の間(6月以降)はトドマツの木の根に寄生します。この期間は、木の汁を吸いながら生活しています。気温が下がる10月以降は、トドマツから離れヤチダモという別の木に移ります。(我々が見る雪虫はこの時期のものです)トドマツの木にいる間は、子を作るときに雄を必要としない「単為生殖」を行い、その数を何倍にも増やすことができます。(生まれてくる子は全て雌です)そして、ヤチダモに移った雪虫は、今度は雄も生むようになります。ここで交尾が行われ、今までの単為生殖ではなく「有性生殖」が行われます。(有性生殖によって越冬する卵が生まれます)雄は、餌を捕る口を持たず、繁殖の為だけに生きます。寿命はわずか一週間、この間に交尾をします雄は力尽きて、雌も1個の卵を残して息絶えます。越冬した卵は春に孵化し、再びトドマツに帰り、単為生殖を繰り返します。何ともはかない一生ですが、この雪虫、熱に弱く、人間の体温でも弱ってしまいますが、その数は温暖化の影響で年々減少していくと予想されています。

写真:トドノネオオワタムシ 10/30

今日は山が綺麗でした

久しぶりに快晴の層雲峡。といいますか、今月に入り終日快晴ははじめてのことです。このお天気が、峡谷の紅葉見頃期にあれば・・・と思ってしまいますが、この時期に雪が被った山も中々見ごたえがあります。層雲峡に入るにつれて、国道沿いからも大雪山連峰や北大雪、そして赤や黄色の中に褐色がかった紅葉。今日層雲峡にお越しいただいた方は、とてもラッキーだったのではないでしょうか?

写真:層雲峡園地から黒岳と桂月岳・上川町江差牛山からニセイカウシュッペ 10/27

注意が必要です

紅葉も一段落しましたので、久しぶりに「森」の中に入りました。しかし・・・。まず出くわしたのが「スズメバチ」の巣。続いて「湯気が出るほどのヒグマの糞」・・・。慌てて戻ってきてしまいました(情けない)・・・。今日の服装は、「真っ黒」なフリースの上に「真っ黒」の上下のウィンドブレーカー。おまけに、帽子も被らず「真っ黒」な髪の毛(少し白いものも目立ち始めてますが・・・)。どこからでも狙われやすい格好です。スズメバチの行動もそろそろ穏やかになってきますが(詳細は別の機会にでも)、巣に近づいたとたんに「ブ~ン」・・・。また、この時期「ヒグマ」も餌集めに活発な動きをしています。(こちらも要注意です)まだまだ「キノコ採り」のシーズンですが、山に入られる方は、私のことのないようにくれぐれも注意されて下さい。しかし、糞の中には「ドングリ」を食したものがたくさんあり、昨年のような不作ではないことに少し「ホッ」としました。

写真:スズメバチ巣(上)・ヒグマ糞 10/27