黒岳七合目~八合目

  黒岳東斜面の残雪状況です。日増しに雪融けが進んでいます。が、いまだこの間はほぼ全面雪の状態です。登山道が若干出ていたり、登山道上の残雪の上を歩いたり、直登が続いたりと「バラバラ」ですが、ほぼ雪の中の七合目から八合目です。但し、本日は気温も上がり、登山道は出ていないものの、下山時には融雪の影響で「川」のような場所も出てきました。滑落の心配はなくなってきていますが(油断は禁物です)、まだまだ雪の多い区間です。今後、踏み抜き箇所も出てくることと、登山道が露出した場所は「つるつる」になることも想定されます。足元も含め、装備は万全にお願いします。

写真:七・八合目周辺 6/29

百花繚乱:赤岳

  山麓から延々と続く残雪状態とは別に、赤岳山頂からは高山植物が満開に咲いており、例えていうならば百花繚乱という感じでしょうか。なかでもチョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、イワウメ、タカネスミレ、メアカンキンバイ、キバナシャクナゲ、コマクサ、エゾイソツツジが見頃となっていました。エゾオヤマノエンドウ、ミヤマキンバイなどは少し萎れ気味となっていましたが、まだまだきれいな株も多くありました。

写真:赤岳山頂周辺 小泉平のチョウノスケソウ群生地 6/28

赤岳残雪状況

 倒木・除雪作業で予定よりも2週間ほど遅れていた道道銀泉台線ですが、昨日の午前11時に開通となりました。しかし、残雪は林道沿いだけではなく、銀泉台登山事務所から赤岳山頂まで延々と続いていました。赤岳コースは片道4km程ですが、登山道が出ていた箇所は全体を通しても約300m前後でしたので、基本的には急斜面の雪道を山頂まで登るハードなコースとなっています。赤岳コースは全体的に気をつけないといけないのですが、特に危険な箇所は第1花園から展望台に登って行く急斜面が1番の難所となっています。今朝も数人の登山者がいて登りは何とかなったようですが、下りでは腰が引けて立てない状態となり、一緒にいた方にサポートを受けながらかなりの時間をかけて下山していました。

写真:赤岳第1・第3花園の残雪 6/28

銀泉台開通は6月27日11:00です

表題の通り、27日11:00からの開通です。倒木処理や林道の整備で、当初変更日通りとなりました。

写真:エゾリス 6/26

この花も…

板垣分岐を小泉岳に向かって歩き出すと、ついに、ダメ押し的衝撃が!チョウノスケソウが見頃になっている…。これまで6月中に咲くことが滅多になかったこの花が、去年・今年と2年続いて6月に開花です。しかも去年よりさらに早い!こんなことがあっていいのかと、ブツブツ独白しつつ稜線を歩きました。

写真:チョウノスケソウ(板垣分岐上)6/25