朝晩と日中との温度差に秋を感じる時季になりましたが、山の紅葉はゆっくりと進行しています。以前は、山の紅葉は一日で標高差50メートル降る、と言われ、稜線からしだいに色づきが進み、山麓へ駆け下るものでしたが、今年の紅葉はようすがすこし違うようです。
白雲岳避難小屋がある標高2000m付近では、草紅葉といわれるウラシマツツジの葉がだいぶ色づいてきましたが、ウラジロナナカマドは色づき始めたばかりです。一方で標高1500mの第一花畑では「色づき始め」よりも少し色づきが進んでいる印象です。山全体を見渡すと、標高に関係なく、色づき始めているものと、まだ青々としているものがモザイク状に散在しています。ウラシマツツジやチングルマも同じような状況です。
白雲小屋の水場は、先日の雨の影響で、また流れが復活しましたが、いつまで保つかは今後の天気次第です。
紅葉状況
第一花畑:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め
第二花畑~エイコの沢ガレ場:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め
岩塊斜面:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく
南沢(タスキの紅葉):ウラジロナナカマド 色づき始め
稜線:ウラシマツツジ・ヒメイワタデ 色づく
白雲小屋周辺:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく
写真 緑岳岩塊斜面より高根ケ原方面 板垣分岐付近 9月4日