清明の頃

層雲峡にも、春一番の雨が降りました。眠っていたいきものたちを起こす雨です。二十四節気、清明は「清浄明潔」春先の清らかで生き生きとした様子を表し、万物に晴朗の気が満ちてくる季節です。その気は、春を待ちわびる者にとって、むずむずと鼻先をくすぐる心地よい感触です。町から少しはずれた小さな沢で、リュウキンカの黄色い蕾が顔を出していました。黄金色に輝く日も間近です。