混沌から始まる

 黒岳石室からポン黒岳を振り返ると、岩ばかりの斜面に紅葉したウラシマツツジの赤いパッチワークが出来上がっていました。現在色付きは7~8割ぐらいでしょうか。(ウラシマツツジ/ポン黒岳)
 そしてウラジロナナカマドの紅葉の行方ですが、お鉢平方面の稜線、一見緑色の景色に変わりはないのですが、全体的に「冴えない緑」になって紅葉の前準備段階に入ってきた模様。黒岳石室周辺や雲ノ平では、一部色付きの変化が見られます。緑色が抜けて他の色を混ぜたような混沌とした色。紅葉はこの「混沌」から始まります。この状態になると天候等の条件次第では数日で赤くなることもあるので油断はデキマセン。参考までに昨年の雲ノ平周辺のナナカマド紅葉は9月12~15日頃がピークでした。今のところすすみ具合は昨年とだいたい同じくらいのペースのようです。
 予報では来週明けから曇りや雨のはっきりしない天気が続くとのこと。朝晩の冷え込みが期待できないと紅葉のすすみも一時ストップとなってしまうのか?それでもあと1週間もすればいくらかは色付いているのかなとも思うのですが・・。嗚呼、予想も混沌。

 写真:雲ノ平(9/1)