ヘビノハナ

 つついたら蛇が出てきそうな草むらに奇妙な花発見。コウライテンナンショウといいます。茎にまだらの模様があり、すっと頭を持ち上げて立つ姿がヘビにそっくりなのでマムシグサとも呼ばれます。
 ユニークなのは、いでたちだけではありません。この植物には雄株と雌株があるのですが、栄養状態の良し悪しによって性転換をしているのです。
 種をつくる雌株はそれだけたくさんの養分を必要とします。雄株になるか雌株になるかは前年にどれだけエネルギーを蓄えられたかで決定。球根が太ると雌株になり、痩せると雄株になってしまいます。臨機応変に生きる植物です。

 写真:コウライテンナンショウ
   (雌株です)6/2