白雲岳

 白雲岳へ足を延ばしました。5月中旬頃になると白雲岳の旧火口底には「幻の湖」が現れます。春先の雪解け水が火口底に流れ込み出来るのですが、ポイントは地面の状態。その頃まだ地面は地中深くまで凍りついていて、この氷の器のおかげで水はしみ出しません。けれどさらに雪解けがすすむと氷の器もとけ始め、水はすべて地下に吸い込まれ、湖は跡形もなく。季節限定、それで「幻」です。(参考文献/氷河時代の置き手紙)
 今回はまだ湖には時期早く。黒岳石室周辺は、連休前のまとまった降雪が影響してか昨年の今頃と比べ、若干積雪が多くなっています。場所によって雪解けや積雪は一様ではなく、今後の気温次第といえます。登山道はまだ出ていません。天候、時間帯によって雪質の変化が激しい時期です。帰りの黒岳、グサグサの雪に膝で歩くような状態でした。

写真:白雲岳旧火口底・ここに湖が出来ます
 奥、トムラウシ山(白雲岳より・5/6)