氷瀑

氷点下20℃にシバレた朝、層雲峡の名瀑布、流星の滝と銀河の滝もシバレていました。
 どれが滝?と思われるかもしれませんが、右のV字から流れ落ちているのが流星の滝、左のV字から流れ落ちているの銀河の滝です。銀河の滝はほぼ結氷。流星の滝は水量が多い為、真冬でも全面結氷することはなく、その周りだけが凍ります。売店の後ろから双瀑台へ上がる遊歩道があり、ここから両方の滝を一緒に望むことができ、なかなか迫力があります。
 ふたつの滝は大雪山に源を発します。真冬の大雪山は時に氷点下30℃を超えるほどの寒さになります。全てが凍りつくような雪と氷の世界の中で、川は生き物のようにとうとうと流れ続けます。そして、それが一滴の雪解け水から始まると思うと、私にとっては気が遠くなるようなことで、またひとつ自然の仕事に感嘆するのでした。

写真:銀河、流星の滝(後ろに黒岳)12/11