稜線の花は後半戦

 山の稜線では、花の種類が増え全体的に見ても最盛期を迎えているものが多くなっています。そんな中、黒岳山頂周辺で今もっとも旬の花がイワブクロです。エゾツツジやコマクサなども咲いていますが、両者ともイワブクロより早くから開花しているので、ここ数日前からは少しお疲れ気味になってきています。
 その稜線の花も、そろそろ後半戦ですのでまだお目当ての花を見ていないのであれば、早めの登山をオススメします。(前回も記載しましたが、黒岳、赤岳、緑岳の稜線に咲く花は例年より10日ほど開花が早いです。雪の多いところに咲くチングルマなどはこれから咲き始めます)

【開花状況・黒岳】チシマノキンバイソウ○、ウコンウツギ○、イワブクロ○、エゾツツジ○、チングルマ○、メアカンキンバイ○、キバナシャクナゲ○、コマクサ↓

【雪渓状況・黒岳】黒岳7合目~8合目に数ヶ所の雪渓が残る。特に8合目周辺に多く残り、いちばん長い雪渓で約35m程。どの雪渓も下山時は注意が必要です。

 写真:黒岳稜線に咲くイワブクロ 7/7