仕事帰りに車を走らせていると、細い脇道から突然何か茶色い丸っこいものが飛び出してきました。よくよく見ればそれはタヌキで、むこうも相当驚いた様子で、くるっと振り返ると一目散に逃げ出しました。しかも車と同じ方向に道路を走る走る走る。追いかけるつもりはなくても必然的に追いかける形になってしまいます。早く道を反れて林に逃げ込んでくれればいいのに。でも足の短いタヌキは雪の中を歩くのが得意ではありません。林に逃げて雪を漕ぐよりも、走りやすい道路をとっさに選んだのでしょう。結局1キロほど全力疾走したタヌキは、観念したように道路に蹲(うずく)まり動かなくなってしまいました。もしやこれが、かのタヌキ寝入り?
しばらくすると、ハッと我に返ったタヌキは猛ダッシュで逃げていったのですが、相当体力を消耗したに違いありません。あとで大丈夫だろうかと心配になってしまいました。
写真:エゾタヌキ (1/16 上川)
北海道にいるのはエゾタヌキ。冬眠はしないが、冬は活動が低下し巣穴で眠っていることが多くなる。
しばらくすると、ハッと我に返ったタヌキは猛ダッシュで逃げていったのですが、相当体力を消耗したに違いありません。あとで大丈夫だろうかと心配になってしまいました。
写真:エゾタヌキ (1/16 上川)
北海道にいるのはエゾタヌキ。冬眠はしないが、冬は活動が低下し巣穴で眠っていることが多くなる。