ニョロニョロ大群落

十日近くあけて訪れた緑岳の稜線は様相が一変していました。我が世の春を謳歌していたホソバウルップソウはほぼ枯れかけ、その代わりにグンと勢いを増してきたのがエゾハハコヨモギ。ニョロニョロとした姿が風に揺れ、どことなく幽霊を思わせる外観。その幽霊の大群が稜線を埋め尽くしている様子はまさに圧巻の一言です。まだ開花しているものは少なく、蕾のものが大半ですが、早咲きの花から夏の花への移行期といえるここ一週間くらいは、ニョロニョロの大群落が幅を利かせそうです。下の方では、第一花畑の木道がほぼ露出し、雪田端の一部ですが、アオノツガザクラ・チングルマ・エゾコザクラ・ジムカデ・キバナシャクナゲが咲いてきています。第一花畑と第二花畑の間には回廊状に雪が残っていますが、まもなく登山道が出てきそうです。第二花畑からエイコノ沢のガレ場にかけては、一カ所登山道が露出している外は、雪上歩行になります。視界不良時はご注意ください。開花状況登山口~下部樹林帯: ダイセツヒナオトギリ(始)シロバナノニガナ(始)エゾイチゲ↓・ゴゼンタチバナ◯第一花畑(雪田端の一部): アオノツガザクラ↑・チングルマ↑・エゾコザクラ↑・ジムカデ↑・キバナシャクナゲ↑エイコノ沢ガレ場: トカチフウロ◯・ウコンウツギ◯ハイマツ帯: エゾウサギギク(始)・イソツツジ↓・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・ゴゼンタチバナ↑・エゾノマルバシモツケ↑岩塊斜面: イワブクロ↑・コケモモ◯・クロマメノキ◯・イソツツジ◯・エゾノマルバシモツケ↑・ハイマツ◯・チシマキンレイカ↑緑岳山頂~板垣分岐: エゾノマルバシモツケ↑・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・イソツツジ↑・エゾイワツメクサ↑・エゾタカネツメクサ↑・チシマキンレイカ◯・イワブクロ(始)・ホソバウルップソウ↓・チョウノスケソウ↓・エゾオヤマノエンドウ↓・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・タカネスミレ◯・エゾタカネツメクサ◯・キバナシオガマ◯・エゾハハコヨモギ↑・イワヒゲ↑・エゾツツジ(始)・ヒメイワタデ(始)・チシマキンレイカ(始)・クモマユキノシタ(始)