きのう銀泉台第一花園下で道に迷った登山者に会いました。ご当人のお話では、銀泉台から赤岳に向かって歩き始めたのだが、登山道がどんどん下りはじめて…ということで、見晴し台へ向かっていた私たちから見ると、銀線台へ戻っていく方向へ進んでいました。ちょっと理解に苦しむお話でしたが、雪渓上で方角を見失ったのでしょうか。道北地方山岳遭難防止対策協議会発行の『登山ガイド2012』によると、ここ五年間の遭難原因で最も多いのが「道迷い」で、全体の40%を占めています。とくに残雪や雪渓がまだ広く残っている今時期は要注意といえます。足跡をついていけばいいだろうと、気軽に考えがちですが、残念ながら間違った足跡が付けられている場合もあり、途中で気がつけばいいのですが、そのまま道に迷って遭難ということも予想されます。平野部では最高気温が30℃を超えたりして、季節感としては真夏なのですが、山の上ではまだ、残雪期から夏山への移行期にあたる今の時季は、一人で山へはいる場合、とくに注意が必要です。以下の条件をクリアーできない人は、単独での入山を避け、ガイドや熟練登山者に同行してもらいましょう。・ルートを熟知している・地形図とコンパスを使いこなせる・リスクマネジメント(危機対応)ができる
写真:赤岳第三雪渓 7/4
写真:赤岳第三雪渓 7/4