オオタカ

オオタカ(大鷹)は、タカ目タカ科に属する中型の種で、鷹類の代表的な種です。全長は約50cm、翼開長約130cmで白い眉斑と黒い眼帯が特徴です。

鳴き声は「キッ キッ」「ケッ ケッ 」「ケーケーケー」などとけたたましく鳴きます。平地から山岳地帯まで留鳥として周年生息していますが、一部は越冬のため南下します。

飛翔能力が大変に高く、その速さは水平飛行時で時速80km、急降下時には時速130kmにも達します。主に中小型の鳥類(ドバト・ムクドリ・ヒヨドリ・シジュウカラ等)などや小型哺乳類(リス・ネズミ・ウサギ・オコジョ等)を空中や地上で捕らえる猛禽類です。特に、鳥類はその90%以上を占めています。(例外的にヘビ類がまれにあるようです)

 食物連鎖の頂点に位置し、生態系の自然が健全でなければ生息できません。一説によると、小鳥たちはタカの怖さを種類ごとによく知っているようで、例えばトビが来ても「知らんぷり」、ノスリが来ると「あっノスリだ・・・」タカが来ると「逃げろ~」となるようです。小鳥の反応で、タカの出現がわかるほどとも言われています。

日本では、生息地の開発などにより数が激減し「希少野生動物種」に指定され保護対象となりましたが、その結果、数は急速に回復し、現在は準絶滅危惧(NT)~現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種とされています。

また、その鋭い顔つきと生態系のトップということで、野鳥ファンも多いようです。

写真:オオタカ 11/18