緑岳残雪状況

 層雲峡では暖房のスイッチを迷わず入れた昨日、山ではやはり雪が降っていたようです。
天気の回復を待って、一昨日開通した高原温泉への林道を走り、緑岳のようすを見に行ってきました。

 場所によっては薄氷が張っていたり、霜柱が融け残っていたりと、まだまだ春は浅い印象です。
例年どおり、登山道上にはまだ雪がたくさん残っていて、地図読みのできる人でないと登山はお勧めできません。

 写真は第一花畑から、夏道がある場所を写したものです。
ここで地形図を「整置」し、コンパスをセットしてひたすら直進すると、エイコの沢のガレ場に出ます。
上の一文の意味が理解できない方は行かない方が無難と思われます。
見晴らし台の下部の樹林にもまだ残雪が多く、道をふさぐ倒木もあって、ルートファインディングが必要です。

 稜線には5㎝~10㎝の積雪がありました。
高山植物の開花も若干遅れており、ウラシマツツジやコメバツガザクラがところどころで咲いている程度です。
せっかく開花したキバナシャクナゲは、雪や霜で痛められたものがあり、咲き揃うまでには少し時間がかかりそうです。

 20年ほど大雪山を歩いていますが、初めて目にしたものがありました。それが写真の雪壁です。
板垣新道を分岐から下って行って、底部の雪原の際に、最大で高さ3メートルほどの雪壁が出来ていました。
ピッケルでステップを切ってなんとか「登攀」しましたが、白雲小屋から雪原を下って来る場合は、
視界不良時に転落する可能性があり、じゅうぶん注意が必要です。

 白雲小屋は、管理人が6月20日頃入る予定ですが、それまでは管理人不在です。
ルートを示すマーカーもありませんので、小屋へ入ろうと予定している方は、今しばらくようすを見た方がいいかもしれません。

写真 緑岳第一花畑 板垣新道底部付近 6/12
  • 緑岳 : 道迷いに注意

  • 視界不良時は十分注意してください。