緑岳コースの開花状況

白雲岳

 緑岳から登っても赤岳から登っても遠い白雲岳ですが、この時期、山頂から旭岳方面の残雪の縞模様がきれいです。
山頂直下の残雪も少なくなり、雪を踏まずに山頂へ登れるようになりました。

 小泉平では、ウルップソウやチョウノスケソウなどの早咲きの花の開花が終わり、赤いエゾツツジの花が目立つようになってきました。
チシマギキョウやリシリリンドウの開花も始まり、いよいよ盛夏の様相です。

 昨日(21日)トムラウシ山の短縮登山道の登山口近くで、
60代の男性が意識不明の状態で倒れているのを通りがかりの登山者が見つけ、
下山してきた大勢の登山者の協力で心肺蘇生法が試みられましたが、
残念ながら、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 新聞報道によると、「病死の可能性がある」とみられています。近頃は山の突然死が増えてきているようです。
普段から自身の体調をチェックし、無理な行程を組まずに、登山を楽しみましょう。

開花状況
緑岳~板垣分岐:キバナシオガマ・エゾタカネツメクサ・コマクサ↓ エゾハハコヨモギ◎ エゾツツジ・サマニヨモギ・ムカゴトラノオ・レブンサイコ・ヒメイワタデ↑ チシマギキョウ始
板垣分岐周辺:エゾタカネツメクサ・チョウノスケソウ・キバナシオガマ・コマクサ・タカネスミレ↓ エゾハハコヨモギ○ チシマキンレイカ・エゾツツジ・サマニヨモギ・エゾイワツメクサ↑
小泉平:ホソバウルップソウ・エゾオヤマノエンドウ終 エゾタカネツメクサ・チョウノスケソウ・キバナシオガマ・コマクサ・タカネスミレ・ミヤマアズマギク↓ チシマキンレイカ・エゾハハコヨモギ○ エゾツツジ・リシリリンドウ・ヒメイワタデ・レブンサイコ↑
白雲小屋水場周辺:エゾノハクサンイチゲ・ミヤマキンポウゲ↓ チシマノキンバイソウ◎ エゾヒメクワガタ↑
白雲小屋周辺:ミヤマキンバイ・タカネシオガマ・ミヤマアズマギクエゾタカネツメクサ↓ ムカゴトラノオ↑ チシマギキョウ始
残雪状況
第一花畑:端部を除き登山道露出
第二花畑:木道区間露出
第二花畑上部~エイコの沢ガレ場周辺:中間部に200mほどの残雪の他、所々に残雪あり。

写真 白雲岳山頂直下の登り 白雲岳山頂から旭岳方面の眺望 7/22

黒岳のお花たち

 黒岳八合目周辺の雪渓もとけ、
全ヶ所消雪となりました。
(七合目周辺は先日の強い雨で、ややぬかるんでいます)

 お花も八合目上部から花数や種類も増え、特に九合目周辺から
頂上にかけては、一面「ウコンウツギ」が群落を形成しています。
「チシマノキンバイソウ」も範囲を拡げ、見頃の状態です。

 頂上からポン黒岳周辺では群落状態となる「イワブクロ」「エゾツツジ」も開花してきていますが、
見頃になるまではもう少し時間がかかりそうです。(チシマツガザクラも開花しはじめてきました)

 また「雲ノ平」周辺では、先日の多めの降雨と本日等の「快晴」「気温の上昇」等のお天気の影響で、
「チングルマ」等が群落を形成し見頃の状態となっています。

 まだまだ新たに開花するお花もありますが、黒岳北東斜面~雲ノ平周辺のお花は
見頃の状態に入りました。(お天気によっては状況が変わりますので、その時々のお花を楽しんで下さい)

*赤石川は先日の大雨の影響もさほどなく、やや流れは早いものの徒渉可能です。
*北鎮岳分岐下雪渓は相変わらず起伏のある雪渓です。特に、下りでの使用や視界不良時は注意が必要です。

写真:頂上周辺のウコンウツギ・雲ノ平周辺のチングルマ 7/22
  • 見頃です。