赤岳コースの開花状況

赤岳・小泉岳登山情報

赤岳登山道は雪解けが進み、第二花園以外は登山道上の雪がなくなりました。

 高山植物の開花は全体的にピークを過ぎ、雪解けが遅い雪渓周辺ではチングルマやツガザクラ類などが、
これから開花を迎える場所もありますが、稜線上は盛夏の青い花が目立つほかは、すこし寂しい状況です。
後はクモイリンドウの開花を待つばかりです。


残雪状況
第一花園:消失
第二花園:ほぼ全面雪
第三雪渓:登山道上は消失
第四雪渓:登山道上はほぼ消失

開花状況
登山口周辺: ウメバチソウ・ヤマハハコ・↑
第一花園下:エゾウサギギク・マルバシモツケ・ハクサンボウフウ↑
第一花園周辺: マルバシモツケ・アオノツガザクラ〇 ハクサンボウフウ・エゾヒメクワガタ↑
第二花園~奥の平周辺:チングルマ・アオノツガザクラ・コエゾツガザクラ・ジムカデ・キバナシャクナゲ・エゾウサギギク・ハクサンボウフウ・ミヤマリンドウ・ハイオトギリ↑
コマクサ平:イワブクロ・コマクサ・シラネニンジン↓ チシマツガザクラ↑
第三雪渓周辺:チングルマ↓ エゾコザクラ・ミヤマキンバイ〇 ミヤマアキノキリンソウ・エゾウサギギク・ハクサンボウフウ・エゾノミヤマアザミ・アオノツガザクラ・エゾヒメクワガタ・チングルマ・ジムカデ↑
第三雪渓上~第四雪渓下: イワヒゲ・エゾノマルバシモツケ・キバナシャクナゲ・チングルマ・ミヤマキンバイ・エゾイワツメクサ・イワブクロ・コマクサ・ヨツバシオガマ↓ エゾコザクラ・コエゾツガザクラ〇 ウスユキトウヒレン・イワギキョウ・ミヤマリンドウ・ハクサンボウフウ・アオノツガザクラ↑
第四雪渓周辺:コエゾツガザクラ・アオノツガザクラ・チングルマ・エゾヒメクワガタ↑
赤岳山頂周辺:エゾツツジ・イワブクロ・エゾイワツメクサ・コマクサ・シラネニンジン↓ ウスユキトウヒレン・サマニヨモギ↑
小泉平周辺:ミヤマアズマギク終  エゾタカネツメクサ・クモマユキノシタ・エゾハハコヨモギ・エゾイワツメクサ・イワブクロ・エゾツツジ・シラネニンジン・レブンサイコ↓ リシリリンドウ・チシマギキョウ〇 ヒメイワタデ・ウスユキトウヒレン・ムカゴトラノオ↑

写真 第二雪渓 第四雪渓 7/28

黒岳のお花たち

黒岳情報

前回お伝えした通り、黒岳北東斜面の雪渓は消雪しています。
晴れの日が続いていますので、登山道も「ぬかるみ」等はありません。

 お花の状況は、八合目周辺から頂上まで群落をつくっていた「ウコンウツギ」は
そろそろ終花の様相です。(七合目周辺から頂上にかけて残花はありますが、見頃は過ぎました)

 代わって、写真の「チシマノキンバイソウ」や「オニシモツケ・ミヤマアキノキリンソウ・アザミ類」
が範囲を拡げてきました。本日現在で、黒岳~雲ノ平周辺・赤石川周辺では約40種のお花が開花中です。

 また、頂上周辺を彩っていた「エゾツツジ」もそろそろ終花気味・・・。
代わって、頂上~雲ノ平周辺までの区間「チシマツガザクラ」がほぼ満開の状態です。
(今年のチシマツガザクラは密集度が高く見ごたえがあります。小さなお花ですが…。)
周辺では「イワブクロ」や「イワギキョウ・コマクサ」も見頃の状態です。
(コマクサは年々範囲を拡げてきています)

 石室周辺では、雪どけ場から「キバナシャクナゲ」「チングルマ」「エゾツガザクラ」等々が
開花してきていますが、先に開花していたチングルマの綿毛も目立ってきました。

 雲ノ平周辺では、群落をつくっていた「チングルマ」等がそろそろ終花の状態。
全体的に綿毛で占められてきました。

 赤石川方面では、雪どけ場から「チングルマ」「エゾツガザクラ」「キバナシャクナゲ」
「エゾコザクラ」「ミヤマキンバイ」等々が開花しており、小群落をつくっています。

*本日も相当な暑さでした。熱中症対策も考慮されて下さい。
*石室の水が少なくなってきています。
*赤石川~水量少なく流れも緩やかで「蛇カゴ」を渡れます。
*北鎮岳分岐下雪渓~日々雪上歩行距離が短くなってきています。
 但し、下りで使用の場合はまだまだ注意が必要です。
*黒岳北東斜面・お鉢平展望台前・赤石川方面にヒグマの痕跡がありました。
 鳴り物は必ず持参して下さい。ヒグマはどこにでもいます!

写真:頂上周辺のチシマノキンバイソウ 石室周辺のチシマツガザクラ 7/27

センターだよりが発刊されました

センターだより 第104号が発刊されました

暑い日が続きますね。
くれぐれも体調管理に留意されて下さい。
センター前の温度計も現在31℃、層雲峡で30℃を超える日などは
めったにあることではないのですが・・・。

さて、大変お待たせいたしました。
センターだより7月 第104号が発刊されました。

 今回の表紙は「仔だぬき」です。
みゃーみゃー鳴きながら親の後を追う姿はとても可愛らしいです。

 その他、頭部が白いオジロワシ、仔ぎつね、仔鹿、
シマエナガの巣立ち等々を載せています。

是非ともご一読下さいませ。

写真:センターだより表紙

黒岳のお花たち

*黒岳北東斜面の雪渓は消雪しました

 八合目を過ぎた辺りから頂上周辺まで「ウコンウツギ」が
見頃を保っています。

 さらに「チシマノキンバイソウ」も範囲を拡げてきており、黒岳の斜面から
雲ノ平周辺に至るまで約40種のお花が開花しています。

 また、ここにきてポン黒周辺では「イワギキョウ」や写真の「チシマツガザクラ」
黒岳では「オニシモツケ」「ダイセツトリカブト」「ハイオトギリ」等々も開花しており
そろそろお花も季節の移り変わりです。

 雲ノ平周辺では写真の「チングルマ」や「エゾツガザクラ」がさらに範囲を拡げ
見頃となっています。周辺では「アオノツガザクラ」「エゾコザクラ」「ミヤマキンバイ」
等々も点在しており、部分的ではありますが「花街道」となっています。
但し、登山道脇ではチングルマの「綿毛」も出始めていますので、お早目の山行を。

 赤石川は、水量少なく流れも緩やかで「蛇カゴ」を渡れます。
また、北鎮岳分岐下雪渓は、起伏が改善されてきました。雪上歩行距離も短くなってきています。
但し、下りで使用の場合はまだまだ注意が必要です。

*石室の水が少なくなってきています。縦走等を計画されている方につきましては注意が必要です。

写真:ポン黒周辺のチシマツガザクラ 雲ノ平周辺のチングルマ等 7/20

開通のお知らせ

松仙園・沼ノ平登山情報

 松仙園登山道が7月14日から通行可能となりました(9月30日まで利用可能)。
ちなみに登山道は登り一方通行です。八島分岐からは行けませんのでご注意ください。

二ノ沼付近(写真上)・六ノ沼付近はワタスゲの穂が見頃となっています。

 また、四ノ沼周辺には雪田が残っています(写真下)。斜度のある雪面をトラバースしますので、
転倒防止にストック(トレッキングポール)があるといいでしょう。
また、下部樹林帯には泥濘もあるので、足元は、登山靴+スパッツ(ゲイター)が良さそうです。

 アプローチの林道と、二ノ沼付近にそれぞれ別の個体と思われるヒグマの足跡がありました。
鈴や笛などの鳴り物を携行し、食べ物を包んでいたパッケージを落とさぬようご注意ください。

写真 二ノ沼 四ノ沼 7/17