開通のお知らせ

 6月10日に高原温泉へむかう林道が開通しました。高原温泉ヒグマ情報センターのFacebookページには「昨年より2週間ほど雪解けが早まっています」と書かれていたので、気になってようすを見てきました。

 たしかに雪解けは早いようで、コース前半部ではすでにミズバショウの花が見ごろを迎えています(写真参照)。とはいえ、まだまだ登山道上よりも雪の上をあるく距離のほうがはるかに長いので、登山靴にはゲーターが必要です。また、要所要所にはピンクテープでルートをしめす目印がつけられていますが、それでも迷った足跡がありました。道迷いが心配な方は、19日のヒグマ情報センターのオープンを待って入山したほうが安心でしょう。


写真 バイカモの沢(通称) エゾ沼 6/14

お花も続々と

ロープウェイの黒岳駅付近では、お花が続々と咲いています。

十日ほど前には蕾だったエゾノツガザクラやチングルマなどが
色鮮やかに花開き、他にも、チシマノキンバイソウ、ウコンウ
ツギ、ムラサキヤシオツツジなどもとても綺麗です。

高松台のチシマザクラもまだまだ見頃です。

今年の桜の見納めは、黒岳でどうぞ!


写真:エゾノツガザクラ、チシマノキンバイソウ(黒岳駅)6/12 

流星・銀河の滝

新緑に覆われた流星・銀河の滝!
美しく、壮観です!

日本の滝100選にも選ばれている流星・銀河の滝。

層雲峡温泉街から約3㎞と近く、滝のすぐ前には
駐車場があり、気軽に立ち寄れるスポットです。

駐車場にある売店の裏には、2つの滝を同時に眺め
ることができる「双瀑台」という展望台があります。

層雲峡にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。

尚、双瀑台の遊歩道は、手すりや木道が破損している
ところがあったり、整備中の箇所があったりします。
お気を付けください。

写真:流星・銀河の滝(双瀑台より)、双瀑台入口 6/8

紅葉谷

5月下旬に夏日になったのが嘘のように肌寒い日が続いて
いる層雲峡です。

そんな中でも、紅葉谷では順調にたくさんの花の開花が進ん
でいます。

ニリンソウ、ヒメイチゲ、ズダヤクシュ、クルマバソウ、
コミヤマカタバミ、クシロワチガイソウ、ミヤマスミレ、
オオタチツボスミレ、コヨウラクツツジ、トガスグリ、
オオカメノキ、ヒロハツリバナ、ミヤマハンショウヅル、
ムラサキヤシオなど。

クマゲラ広場のエゾレイジンソウは蕾の状態で、もうすぐ
咲きそうです。

温泉街の方で風が強くても、森の中は風がなく、柔らかな
日差しが差し込み、暖かです。

かわいい花たちに会いに、紅葉谷を訪れてみてください!


写真:ヒロハツリバナ、クシロワチガイソウ(紅葉谷)6/6

冬山装備が必要

 五月の末から低温と強風傾向が続いていたため、黒岳の雪解け状況が気になり、ようすを見てきました。

 結果から申しますと、例年より雪は少ない印象です。とはいえ、7合目の登山事務所を出発するとすぐに雪面になり、山頂直下まで雪道が続くのはいつもの年と同じです。ただし積雪量は少なく、9合目の標柱は完全に露出していました。

 雪が少ないとはいえ、山頂直下まで急斜面が続くことに変わりはありません。今日も、朝の早い時間帯は雪面が硬く、場所によってはキックステップで登りました。朝一番のロープウェイで入山する場合は、アイゼンがあったほうが安心です。雪上歩行に不慣れな方は登山を控えたほうが良いでしょう。

 黒岳石室は建物がほぼ露出していたので、18日のオープンに支障はないと思われます。テントサイトも完全に露出しています。トイレはまだ閉鎖されているので、携帯トイレをお持ちください。水は携行するか、雪を溶かしてつくることになります。

 石室前の分岐から赤石川方向は広い雪原が広がっており、雲の平も大部分が雪に覆われているので、白雲岳方面・旭岳方面へ縦走する方は、GPSやスマホの地図アプリなどで、現在地を確認しつつ歩く技術が要求されます。

 天気予報によりますと、今週も低温傾向が続きそうです。防寒対策もじゅうぶんに行って、入山してください。


写真 黒岳9合目斜面 黒岳石室 6/6