オオワシ

以前紹介しました「オジロワシ」よりも大型で、翼を拡げると約2.5mもあります。冬鳥として渡来しますが、最近は開発によって生息地が荒らされたり、獲物が少なくなったりしているようです。1970年に天然記念物、1993年に国内希少野生動植物種に指定されています。絶滅危惧種にもなっていますが、このような大型の鳥類が上川町でも観測できること、大変価値のあることと思います。「オジロワシ」との違いは、大きさもそうですが、飛んでいるときの尾の形が「クサビ」形をしているところです。写真は「幼鳥」と推測しますが、飛んでいる姿から判断することは中々難しいです・・・。

写真:オオワシ 上川町 2/2

上川町全景

上川町の全景と「北大雪」「表大雪」の写真を撮影に行ってきましたが、残念ながら大雪山連峰はお目にかかれませんでした。(写真の上部にガスがかかっていますが、これが晴れると大雪山連峰が望めます)写真は小さいですが、上川町は町全体が山に囲まれており「野鳥の宝庫」なのです。野鳥の飛来をみても分かるとおり、四季の移り変わりがはっきりとしており、採食する木の実なども豊富で、野鳥にとっても大変に棲みやすい環境と言えます。もちろん、動物も色々と生息しています。機会があれば、上川町や層雲峡に生息する小動物もご紹介したいと思います。

写真:上川町全景 2/2

カケス

またまた今冬の最低気温を更新です。本日は、風が強いため体感はさらに寒いです。写真はカケスです。秋口から冬にかけて、一番最初に目にするのが「カケス」か「ヒヨドリ」ではないでしょうか?ところが、今年はまったくといってよいほど「カケス」の姿を見かけませんでした。センターにも、層雲峡町内や上川町内の方々から「今年はカケス見かけませんね?」という問い合わせがあるほどでした。この鳥は、留鳥でハトくらいの大きさです。本州のカケスとは違い、頭が赤褐色で「ミヤマカケス」とよばれる亜種です。翼の、青白黒のまだらがなんとも綺麗です。「ジャージャー」とやや濁った鳴き声です。時には、他の鳥のものまねなどもしてびっくりさせられることもあります。何と先日見た「カケス」はネコの鳴き真似をしていました。廻りをキョロキョロとしてみましたが、犯人は「カケス」でした。とても上手な「ものまね名鳥」です。

写真:ミヤマカケス 上川町 2/1