紅葉谷

9月に入り、層雲峡はすっかり秋の趣です。
木々の葉が色づき始め、紅葉谷の散策路は落ち葉が目立つようになりました。

それでも、まだまだ秋のお花が楽しめます。

エゾトリカブトの紫、サラシナショウマ、ミヤマセンキュウの白、ミヤマアキノキリンソウの黄色と、色とりどりです。
真っ赤に実ったアカミノルイヨウショウマ、ウスノキ、オオカメノキの実も目をひきます。

風がなければ、散策にはもってこいの季節です。
初秋の紅葉谷も、ぜひお楽しみください。

写真:紅葉谷園地入口の東屋周辺 9/1

赤岳・紅葉情報

紅葉スタート

 紅葉前線が発進しました。
 本日赤岳登山道のようすを見に行ってきましたが、車道から銀泉台・第一花園の斜面を見た瞬間に、「あっ!始まっている」と思いました。
 写真では分かりづらいかもしれませんが、第一花園の斜面では、色づき初めよりも若干色は深まっています。第三雪渓は色づき始めといった段階です。今後のお天次第という条件付きではありますが、どちらの斜面も今後1週間から10日で見ごろになりそうです。目を離せない時季になってきました。

写真 赤岳第一花園 第三雪渓 8月30日

赤石川方面

赤石川方面でもチングルマの綿毛が多く見られます。登山道沿いに一区画だけ、赤みがかった綿毛がまとまってある場所があり、青空の下できれいに揺れていました。

少し元気がなくなってきたミヤマアキノキリンソウも遠くから見ればきれいな黄色を保っており、登山道沿いや奥の方で群生しています。こちらはもう少し、黄色のお花畑を楽しめそうです。

赤石川は先日(8/16)の大雨の影響で増水し、流れも速くなっていました。蛇カゴは露出していますし、石を伝って行けば渡渉は可能ですが、北海岳側から2mほどの場所だけ水深が15㎝くらいあり、足首の上に水がかかる感じでした。(8/19現在)
日々、状況は変化します。万全の装備で登山を楽しんでください。

写真:チングルマの綿毛、ミヤマアキノキリンソウ(赤石川方面) 8/19

雲の平方面

雲の平周辺は全体的にチングルマの綿毛で占められており、秋の様相となっています。8月上旬に最盛期だったミヤマアキノキリンソウは、少し元気がなくなってきたお花も多いですが、お鉢平展望台下では奥の方で黄色の群落が見られました。他には、ミヤマリンドウも見頃です。

北鎮岳は分岐下の雪渓の消失が8/17に確認されましたが、周りの雪渓の雪解けも進んでいます。白鳥・千鳥の雪渓もきれいになくなりました…。

紅葉の本格的な色付きはこれからですが、雰囲気はすっかり秋です。日が陰り、風が出てくると、肌寒く感じます。最近では、黒岳石室で早朝5時くらいの気温が7~8℃だそうです。服装も秋の装いで山をお楽しみください。

写真:チングルマの綿毛(雲の平)、北鎮岳遠景 8/19

緑岳コースの開花状況

 ここのところ涼しい日が続いていますが、山はすっかり秋の様相を呈しています。登山道周辺の植物は開花期を終え、花の名前の由来にもなっているチングルマの種子が目立ちます。見ごろの花を見たかったら、白雲小屋まで足を伸ばしてください。クモイリンドウが見頃を迎えています。
 稜線を吹き抜ける風は完全に秋のそれです。防寒具や手袋、暖かい飲み物を携えて秋山を楽しんでください。ちなみに、7月下旬から居ついていたヒグマは、ここ1週間ほどは姿を見せていないという話ですが、クマ対策もお忘れなく。

写真 緑岳第二花畑 白雲小屋 8/19