黒岳が三重に?

本日午後二時ごろに、珍しい気象現象を観測しました。

山の影が上空の「雲」や「もや」に映って、山の上に重なるようにして影が浮かんで見えることがありますが、この日は、黒岳の背後に太陽が沈み、その上の薄い雲に黒岳の影が映ったと思われます。

出来はじめから消えていくまでの間、全て見ていましたが、最初は笠雲のような形、次いで三重のように影が映って間もなく、綺麗な二重の影が見えました。

約30分間の出来事でしたが、徐々に形が崩れ、雲が流れると共に消えていきました。

見られる場所と天気が非常に限られる珍しい現象です。

写真:三重の影黒岳(上)・二重の影黒岳 12/27

流星・銀河の滝

層雲峡の観光名所、流星・銀河の滝。
流星の滝はまだ水が流れていましたが、銀河の滝は既に凍っていました。

現在、この滝は隣り合っていますが、銀河は流星の形成以前より存在していました。

流星の形成は、北海岳東側山腹の御蔵沢周辺の噴火が大きな要因となっています。約1~2万年前に始まり、噴出した溶岩は銀河の隣にかつて存在していた別の谷を埋め尽くし、その後、溶岩の両端には新しい谷ができ、雨や雪解け水は沢となって谷に流れ込み、長い年月をかけて溶岩を侵食しながら、現在の流星の滝になったと考えられています。

双方の滝の源流は、銀河が赤岳から約4kのところの雌滝の沢と滝の沢、流星が白雲岳から約9kのところの烏帽子岳の沢と雄滝の沢とされています。

滝の落差は、銀河が120mで流星が90m、流れている滝も勇壮ですが、凍った滝も中々神秘的です。

写真:流星(左)の滝 銀河(右)の滝 12/26

窓霜

今朝の層雲峡はセンター前で最低気温-14℃と、今冬一番の冷え込みです。現在も-10℃あります・・・。

このような冷え込んだ朝は、窓に写真のような結晶が出来上がります。

ガラス内外の温度差が大きいほどできやすくなりますが、霜結晶などど呼びますが正式には「窓霜」。

写真の一部は、羽毛状の模様になっていますので、「霜羊歯~しもしだ」とも呼びます。

シダの葉に似ているところからついていますが、建物の中から窓を見て、この模様が出来上がっている場合は、「今日は相当寒いな・・・」となるわけです。

写真:窓霜 12/22

逃げるエゾシカ

石狩川沿いにオスジカがいました。
が、こちらの姿を見ると一目散に逃げて行ってしまいました。

元々野生動物なので、人間の姿を見ると逃げますが、エゾシカの場合は太古から狩猟の対象になっていますので当然と言えば当然なのですが・・・。

また、人間以外の天敵と言えば「雪」です。
あの「か細い」足では、深雪を歩くことは大変に困難なのです。

冬期間のエゾシカの死亡率は大変に高く、冬のエサ不足と低温と言われていますが、その年が大雪であった場合はさらに高くなります・・・。

写真:雄鹿 12/20

エゾモモンガ探し

寒い朝でしたが、エゾモモンガを探しに森の中に入りました。

エゾモモンガは基本的に「夜行性」で、日の入りから約30分~1時間内に樹洞から出て活動することと、日の出から同時間内に出て排泄を済ませ、また巣穴に戻ります。一日に2度顔を出してくれるのです。(繁殖期はこれに限りません)

まずは、連続した樹木のある場所、次いで排泄の痕跡、木の芽などを食し辺りにそれらが散乱している場所。

ここまで見つければ、あとは樹洞を探すのみ。そして、モモンガが出てくるまでジーッと待ちます。夏と違い、冬は雪が積もるためスノーシューでどこでも入っていけることや、また、排泄の痕跡を容易に見つけることができます。

意外と森の中に入らなくても、身近な場所で見つけることもしばしばです。

さあ、皆さんもエゾモモンガ探しに行きませんか?
歩くことで、健康にも一役です。

写真:エゾモモンガとその痕跡 12/19