お知らせ

松仙園登山情報

今月14日にオープンした(9月30日まで利用可能)松仙園コースを歩いてきました。登山道の状況をお知らせします。
 
 登山口で入林届を記入して歩き始めるとすぐに、左手に三十三曲コースへむかう登山道を分けますが、
松仙園コースはまっすぐ林道を進みます。かつて車道として使われていた広い刈分道を30分ほど歩き、
2つ目の橋を渡ると左手に登山道の入り口があります。
 
 両側から背丈を越えるササで覆われた登山道は、ササ刈りと枝払いはよくされていいますが、
路面にはとくに施工はされておらず、ぬかるみや溝状にえぐれた場所もあり、我慢を強いられます(写真①)。
 
 1時間半ほどの樹林帯あるきの後、ようやく視界が開け、木道が現れます。
この辺りが本コースのハイライトともいえる二ノ沼の湿原です。
展望はとても良く、旭岳から愛別岳にいたる大雪の山々から十勝連峰まで見渡せます。
 
 木道が終わると、山肌をトラバースぎみに付けられた登山道を登ります。
四ノ沼の湿原の端をかすめるように少し上ると、湿原を見下ろす展望地があります。
ここでは特徴的な地形「ケルミ・シュレンケ複合体(註)」を遠望できます。
 
 四ノ沼の展望地からさらに15分ほど登ると、八島分岐に到着。ここがコースの終点になります。
左に曲がれば三十三曲りコース経由で愛山渓温泉に下れますが、時間に余裕があれば六ノ沼方面へ足を伸ばすのもいいでしょう。
六ノ沼までは片道30~40分程度です。

(註)四ノ沼の展望地から見える湿原の縞模様は、等高線にそって帯状に並んだ湿原の表面の凹凸によって形作られています。泥炭でできた帯状の凸地をケルミ、凹地をシュレンケと呼び、凹凸が一体となっていることからケルミ・シュレンケ複合体とも呼ばれています。
(環境省リーフレット「松仙園登山道のみどころ」より)

写真 ①下部樹林帯 ②二ノ沼湿原 7/19