ルリビタキ

 空が薄紫色に白み始め、今日で5日連続の氷点下の朝になりました。雪のように真っ白な霜も、太陽の光が届くとゆっくりと緩んで露の玉に。鳥の声も賑やかになってきます。シジュウカラやハシブトガラに混ざって、尾だけ青いルリビタキが何羽かパタパタ飛び回っていました。まだ雪の残る春、大雪山でよく「ルリビタキダヨ・ルリビタキダヨ・・」とさえずる姿を見かけましたが、渡りの時期には平地にやって来ます。尾だけ青いのは、メスか幼鳥のオス。瑠璃色の羽になるまでは2年かかるそうです(オスのみ)。名残惜しく、ルリビタキは他の小鳥よりひと足遅れて南へ渡っていきます。つぎは瑠璃色の羽になって戻ってきてくれることを願いつつ、また来春、山の上で。

 (写真:コケにも霜が)