大荒れの一日

 日曜日夜半より上川では初雨が降りました。明けて翌朝、雨は氷になり、おかげで町中いたるところに天然スケート場が出現。車も人も犬もツルツル路面にみんなおそるおそる。
 森の中にいても風の唸る音が鳴り止まず、ああ今日はもう帰ろうかと踵を返した顔先に触れたのは、枝先でぶんぶん揺れる黄緑色のウスタビガの繭。抜け殻でも美しい、その色、そのフォルムは一匹の蛾が作った芸術品。見つけると、ちょっと、いえいえかなり嬉しい気持ちになるのです。