層雲峡は午後から激しく雨が降り出しています。登山道の様子が気がかりです。
先月28日の集中的な大雨の後は、登山道の侵食被害が複数の場所で見られました。黒岳山頂直下では斜面の一部が植生ごと崩れ落ち、北海岳山頂付近では多量の雨水によって登山道が削られ、長さ10m深さ20cmほどの溝ができていました(写真)。また愛山渓コースではポンアンタロマ川に架かる鉄製の橋が90cmほどずれましたが、すでに修復済みです。
いずれも通行に支障が出るほどではありませんでしたが、ふたたび今回の強雨で渡渉等影響が出ることが予想されます。林道状況も含め、登山の際は各関係機関に事前に連絡し新しい情報を入手してください。
写真:北海岳登山道(7/31)
このように一度侵食部が出来ると、脆くなったその場所を起点にして侵食は加速度的にすすんでいきます。雲ノ平や赤石川周辺、また沼の原登山道などでは年々侵食がすすみ、1mも深く削られている箇所があり、植生にとってはとても深刻な状況です。侵食のきっかけは雨や雪だけではありません。人本位な歩き方をすれば、脆弱な環境で保たれているバランスはいとも簡単に壊れてしまいます。
先月28日の集中的な大雨の後は、登山道の侵食被害が複数の場所で見られました。黒岳山頂直下では斜面の一部が植生ごと崩れ落ち、北海岳山頂付近では多量の雨水によって登山道が削られ、長さ10m深さ20cmほどの溝ができていました(写真)。また愛山渓コースではポンアンタロマ川に架かる鉄製の橋が90cmほどずれましたが、すでに修復済みです。
いずれも通行に支障が出るほどではありませんでしたが、ふたたび今回の強雨で渡渉等影響が出ることが予想されます。林道状況も含め、登山の際は各関係機関に事前に連絡し新しい情報を入手してください。
写真:北海岳登山道(7/31)
このように一度侵食部が出来ると、脆くなったその場所を起点にして侵食は加速度的にすすんでいきます。雲ノ平や赤石川周辺、また沼の原登山道などでは年々侵食がすすみ、1mも深く削られている箇所があり、植生にとってはとても深刻な状況です。侵食のきっかけは雨や雪だけではありません。人本位な歩き方をすれば、脆弱な環境で保たれているバランスはいとも簡単に壊れてしまいます。