新旧交代

 ウラシマツツジという植物は、紅葉期ともなると深紅に染まる葉によってその存在を強烈に主張するのですが、その花はというと、決してイワウメやミネズオウのように目立ちはせず、こそっと淡々と咲いているような印象を受けます。けれど、茶枯れに残った前年葉の中から、押し上げるようにして新しい葉っぱをきゅっと伸ばし、クリーム色の花を咲かせている姿はとてもたくましく愛しく、ついついしゃがみ込んで見入ってしまうのです。
 黒岳山頂から雲ノ平では、イワウメが花どきを迎えています。あさってはいよいよ黒岳の山開きです。

 *開花状況*
 (黒岳山頂~雲ノ平)イワウメ○、キバナシャクナゲ、ミネズオウ、ウラシマツツジ↑、メアカンキンバイ↑/(北海沢)ジムカデ↑、キバナシャクナゲ

 *北鎮岳分岐付近の雪渓は100m以上。急斜面、表面は締まり気味で上りも下りも滑りやすい状態です。赤石川は一部割れてきましたが、まだ雪渓上にコースをとります。北海沢周辺も雪が多く、視界不良時は注意。

 写真:ウラシマツツジ (6/22)
    旧葉と新葉と花