北へ

 今朝、クキックキッと凍みた雪の上を横切って江差牛山へ行くと、梢の天辺からホオジロのさえずりが聞こえてきました。おとといは、融雪材の撒かれた田んぼの上で早くもヒバリがビュルビュルビービー鳴いていてびっくりしました。
 ホオジロやヒバリは、秋になると南の越冬地に渡り冬を過ごしますが、春になるとまた北へ戻ってきて繁殖をします。今はまだ夏鳥の先発部隊がやってきたばかりですが、4月末ごろになると森や公園は野鳥のさえずり声でいっぱいになります。
 冬の間、ナナカマドの実をついばんでいたキレンジャクやアトリももうそろそろ北へ帰って行きます。黒岳にはギンザンマシコが戻ってきて、ときどきつかえながらさえずりの練習を始めていました。

 写真:フデリンドウ(筆竜胆・4/7)