銀河凍る

           積雪 層雲峡 54cm
            黒岳7合目 230cm

よっこらせと階段に積もった雪を漕ぎ漕ぎ双瀑台に登る。
11月後半頃になると、うっすらと雪を乗せ白く凍った銀河の滝を見ることができる。今の時期はまだ氷の厚みが薄く、氷の穴から吹き出す流れも見えるが、厳冬の1、2月ともなれば、氷はいよいよ厚みを増し、青白い鎧にその流れは覆い隠されてしまう。一方、不動岩を挟んで右隣にある流星の滝は、厳冬期になっても銀河の滝のように全面結氷することはなく、どうどうと流れ落ちている。それは銀河に比べその水量が豊富であるがゆえ。
前日の雪のせいかノネズミのトレースさえない双瀑台。ひゅうひゅうと冷たく風は耳を鳴らすのに、辺りの音は吸い込まれてしまったかのように静かなのだった。

写真:銀河の滝(左)、流星の滝(左)12/14